講師の案内で野鳥観察 アテビ平で売木村探鳥会が20年ぶり復活【長野県】
長野県売木村の「茶臼山自然園 アテビ平小鳥の森」で、20年ぶりに村主催の探鳥会(バードウオッチング)が復活した。本年度は12月まで毎月第3土曜日に開催を予定。日本野鳥の会会員を講師に招き、園内に生息する野鳥の観察を楽しむ。 アテビ平小鳥の森は、茶臼山の標高1200メートルの東山麓に広がる原生林。一帯は長野、愛知、静岡の3県にまたがる天竜川奥三河国定公園に指定されており、オオルリ、コマドリなど約60種類の野鳥や多種多様な動植物が生息している。 村などは昨年3月に「環境・生物多様性保全協議会」を設立し、森の整備や活用、情報発信に取り組み始めており、探鳥会の復活もその一環。村誌で過去に行われていた探鳥会を知った村産業課の平尾繁忠さんが発案し、関東から飯田市に移住した野鳥の会の会員とつながりができたことから実現した。 各回の定員は10人ほどで、観察の時間は約2時間。平尾さんは「素人だけだと鳥のさえずりは聞こえても姿を見つけるのはなかなか難しい。講師の案内で肉眼で野鳥を観察してほしい」と強調。双眼鏡などは村が貸し出すため「初心者の方でも気軽に参加できる」とPRする。 過去の探鳥会は毎年春のみの開催だったが、毎月開くことで季節の移り変わりを感じてもらいたいとする。「月によって観察できる野鳥も変わってくる。毎月第1日曜日に園内で行っているガイドウオークと合わせて楽しんでほしい」と話していた。 5月の探鳥会は18日午前9時から。参加費は無料だが保険代が必要。前日までに参加を申し込む。問い合わせは村産業課(電話0260・28・2311)へ。