龍聖と久井大夢が急きょ王座決定戦で対戦。山口元気代表「期せずして“これがKNOCK OUTだ”といえるようなマッチメイクになった」【KNOCK OUT】
会見で久井は「今回、タイトル戦で相手も龍聖選手なので、めちゃくちゃ気合入っています。必ず勝ちます」、龍聖も「まずは試合を1週間切った中で受けてくれたことというか、試合ができることは久井選手のお陰なんで感謝したい。今までにあまりない感情の試合というか。結構、対戦相手のことは好きではないが、久井君のことは嫌いじゃないし。本当に新しい龍聖というか、ものすごいパワーのある試合をお互い見せられるんじゃないかと思っています」などとともにすでに戦闘態勢。 龍聖は階級を上げての試合となるが「前回、57.5kgがきつかったので、パフォーマンスも良くなかったと思う。今回は減量は無理がないので、いい感じ」と特に問題は感じていないよう。 久井にとってはかなりの緊急参戦となるが「今回、この大会に出たかったので。最近、減量失敗も多いじゃないですか。なのでいつでも出られるように体を作ってきていた。今回のオファー自体は驚いたとかは別になく、相手は龍聖選手でタイトル戦ということで、より気合が入りました」とこちらもコンディションについては問題はないよう。 互いの印象について久井が「強いと思っている。自分がデビューして2年。ずっと上にいた存在だったので、今回、乗り超えたい」と語れば、龍聖は「一番の印象はサウスポー。サウスポーで現代スタイルというか。ムエタイ、空手、ボクシングのいろいろなところのいいところを取ったというか旬の戦い方というか、そういう感じ。気を付けるところは自分より体がでかいと思うので、そこからの長い攻撃とか左ストレートとかサウスポーらしい攻撃に注意したい」などと警戒。
試合について「僕は勝ちに徹したい」と言う久井に対し、龍聖は「僕は勝ちには徹しない。勝ちに徹して俺を倒せるのかなと思う。僕たちはKNOCK OUT生え抜きの選手同士なので、いろいろなカードがあるが、2人でとてつもないパワーのある試合を見せたい」と語った。 また久井は龍聖の活躍ぶりについて聞かれた際に「自分もそうなっていかないとと思うし、憧れているだけではあかんというのはあるので、今回勝って超えようと思う」と龍聖超えを誓うと龍聖は「感慨深いというか。17歳でデビューして23歳になったんですが気持ちは19歳くらいで止まっているので、自分はずっとそういう立場だったので、今はそういうふうになっているんだなとびっくりしている」と追われる立場となったことに苦笑しつつも「真正面からぶつかりたい。自分もそうなっていきたいが、久井選手はこれからKNOCK OUTはもちろん、日本のキックボクシング界、格闘技界を担っていく選手だと思っている。これからも対戦はあるかもしれないが“まだ早いぞ”というところを見せたい」と返り討ちを誓った。 この2人のやり取りを聞いていた山口代表は「今回はメインが鈴木千裕と五味隆典のボクシングルールの試合という変化球。実質、このセミファイナルが、最初は山田選手と龍聖選手の試合が、KNOCK OUTを代表するキックボクシングのメインだと思っていたが、龍聖選手と久井選手の対戦になったことで、さらに“これがKNOCK OUTだ”といえるようなマッチメイクに期せずしてなったと思っている」などと語った。
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