2024年プレジデンツカップを振り返り。またも米国選抜勝利だが世界選抜も健闘。ただの敗戦ではなく「復活する物語の序章」(トム・キム)
PGAツアーのアジア圏マーケティングディレクター、コーリー・ヨシムラさんがチョイスした記事や選手たちのストーリーをご紹介。今回は、米国選抜と世界選抜の対抗戦、プレジデンツカップ(9/26~09/29 @ロイヤルモントリオールGC)の振り返り。
プレジデンツカップでインターナショナルチームを熱烈に応援した方々に心強いメッセージを送りましょう。先月行われた大会では全員が世界ランクトップ25のアメリカチームに、インターナショナルは敗れました。戦績は1994年の創設以来、1勝13敗1分になりました。しかし、これはただの敗戦ではなく「復活する物語の序章」だとチーム最年少のトム・キムは言いました。 その根拠は大会2日目に行われたフォーサムマッチでの5連勝です。初日に5連敗を喫し、「またアメリカのワンサイドゲームか」と思わせましたが違いました。
インターナショナルのエース松山英樹、7回目の出場を果たしたアダム・スコットやキムらの奮闘で、スコッティ・シェフラーやザンダー・シャウフェレを擁する強力な米チームを7&6、6&5、5&4といった大差で打ち破ったのです。残念ながら、その勢いは週末まで続くことはありませんでした。結果は18.5対11.5ポイントでアメリカの圧勝。 しかし実は、米チームが勝ったホールは117で、インターナショナルが勝ったのは116ホールと、内容的には稀に見る接戦でした。劣勢だった米チームが土壇場の18番で引き分けに持ち込んだり、最後の数ホールまで優勢だったインターナショナルが逆転されたりと、実力というより悪いタイミングが悪い結果を呼んだといえそうです。 インターナショナルのキャプテン、マイク・ウィアーは、「接戦になったとき、最後の最後で素晴らしいプレーをした米チームに脱帽です」と、勝ち切ることの大切さを語りました。最終日のシングルスで勝ったのはシェフラーを退けた松山、地元カナダのコーリー・コナーズ、唯一の南ア勢、クリスティアン・ベゾイデンハウトだけでした。