【巨人】1軍キャンプスタートでひそかに注目集める「桑田チルドレン」とは
いよいよV奪回を目指す巨人の春季キャンプが2月1日から始まる。 阿部慎之助新監督の下、4年ぶりのリーグ優勝を目指すチームでは異例ともいえるキャンプのキャッチフレーズ「笑うアベには福来たる~新風の先に笑顔のSeptember~」も発表。自身の現役時代の登場曲に思いを込めて、実りの秋にすべく汗を流す日々となりそうだ。 2年連続Bクラスからの浮上を目指すチームにおいて、阿部監督の考えが色濃く現れたのは1、2軍キャンプの振り分けだった。 1軍スタート組には、ドラフト1位の西舘勇陽(中大=21)を筆頭にドラフト組からは支配下5選手とも含まれた。ほかにも今オフの補強組、投手陣ではトレードで加わった高橋礼、泉圭輔、近藤大亮、現役ドラフトで獲得した馬場皐輔、前阪神のカイル・ケラーら新戦力はすべて1軍スタートとなった。これも新戦力を自らの目で見極めたい、少しでも伸びしろを見つけたいとする指揮官の意向が色濃く反映された形となった。 そんな新戦力に交じって期待を集めているのは、キャンプ1軍スタートとなった堀田賢慎にもある。19年のドラフト1位右腕は将来のエース候補と活躍を嘱望されながら、ここ数年は伸び悩んでいる。最速155キロの直球、カーブ、スライダー、チェンジアップを操る本格派はプロ入り直後となる20年4月にトミー・ジョン手術を経て、22年4月にプロ初勝利、そのまま順調にいくかとも思われたが、昨年は3試合に登板し0勝0敗、防御率8・10に終わった。 トミー・ジョン手術復帰組で、堀田と同じく桑田2軍監督が1軍投手コーチ時代から目をかけてきた山崎伊織は先発として昨年節目の10勝をあげるなど、着々と地位を固めつつある。同じく「桑田チルドレン」の一員として、このあたりで意地を見せたいところ。 潜在能力の高さは認められているだけに、勝負がかかるプロ5年目の今季、キャンプからアピールを続け、自身が目指す先発ローテーションの一角を担えるか。 新戦力が話題を集めそうだが、巻き返しを期す選手たちの姿にも春季キャンプは注目となりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]