ドイツでは2024年8月に発売予定

BMW2シリーズ・クーペがマイナーチェンジ。内外装はほぼ従来型のままと言っていいほど、変更の規模は小さい。

BMWはCセグメント・サイズのクーペ、2シリーズ・クーペをマイナーチェンジ。ドイツ本国で発表した。日本での発売開始時期は、現時点では明らかにされていないが、ドイツなどでは2024年8月の発売予定となっている。 【写真23枚】マイナーチェンジでリフレッシュが図られたBMWのコンパクトFRクーペ、新型「BMW2シリーズ・クーペ」の詳細画像をチェック エクステリアの変更は最小限 フロントマスクは、キドニー・グリルをパール・クロームで取り囲み、サイド・スカートとリア・エプロン下部をボディと同色化。ディフューザーをハイグロス・ブラック仕上げにすることで、リアのコントラストを際立たせている。また、全モデルに「Mスポーツ・パッケージ」を標準化されている。 ◆M240iは独自のMデザインを採用 また、トップ・グレードの「M240i xDriveクーペ」には、独自のMデザインを採用。ハイグロス・ブラックのサイド・エア・インテーク、フロントのブラック・スポイラー・リップ、専用リア・スポイラー、台形テール・パイプなどで、デザインだけでなく、冷却空気の取り込みと空力性能の向上に寄与している。 足元では、2トーンカラー仕上げの18インチ「ダブル・スポークMライト・アロイ・ホイール」を標準装備。M240i xDrive クーペは19インチとなる。 ◆デジタル化を強化 インテリアは、スポーティ感の強調とデジタル化をさらに強化した。インフォテインメントのOSにBMWオペレーティング・システム8.5」を採用。メーターまわりはこれまで通り、運転席前に備わる12.3インチのインフォメーション・ディスプレイとインパネ中央に配された14.9インチのコントロール・ディスプレイで構成される「BMWカーブド・ディスプレイ」が備わる。 最新OSの搭載によりオートエアコンをはじめ、シート・ヒーターやステアリング・ヒーターのオンオフなど、これまで以上に多くの操作がコントロール・ディスプレイのタッチ操作または音声コマンドで操作できるようになった。それにともない、コックピット上のスイッチの数がさらに削減されている。 ◆シートは多数の選択肢を用意 シートは、前席両側にシート・ヒーターが設定されるほか、運転席のメモリー機能やランバー・サポートを含む電動調整機能がオプションで用意される。オプションの「Mスポーツ・シート」では、ボタンひとつでさまざまな調整が可能なほか、ランバー・サポートや一部が一体化されたヘッド・レストが備わる。全モデルに「M Performtex ブラック・シート」の表皮を採用。ベロア張りの高い質感とスポーティなデザインに加え、軽量化も果たしているという。そのほかに、ヴェルナスカ・レザーなどいくつかの表皮がオプションで設定されている。 「Mレザー・ステアリング・ホイール」の標準化が見どころ。リムのロア部がフラットになり、スポークがより精密に設計され、センター・マークも控えめになった。 ◆5種類のパワートレインを設定 搭載されるパワートレインは、3.0リッターの直列6気筒ターボをはじめ、3種類の2.0リッター直4ガソリン・ターボと1種類の2.0リッター直4ディーゼル・ターボを設定。 4WDのM240i xDriveクーペに積まれる6気筒は、最高出力374psで、0-100km/h加速を4.3秒でクリアする。出力が異なる3種類の2.0リッター・ターボはエントリー・モデルの「218iクーペ」が156ps、「220iクーペ」が184ps、「230iクーペ」が245psをそれぞれ発生する。 ◆ディーゼルはマイルド・ハイブリッドを搭載 「220dクーペ」が積むディーゼルの最高出力は190ps。11ps（8kW）を発生するベルト駆動のスターター・ジェネレーターを備えた48Vのマイルドハイブリッド技術と組み合わされている。変速機は、全すべてのパワートレインともに8段ATとなる。 4気筒モデルに標準装備されるMスポーツ・サスペンションは、敏捷性とコーナリング性能を向上。M240i xDriveクーペにはオプションで、3つの特性マップを持つ電子制御式ショックアブソーバーと可変スポーツ・ステアリング・システムが備わるアダプティブMシャシーが用意される。 ◆運転支援装置も強化 運転支援装置は、駐車時にスロットル、ブレーキ、ステアリング、ギア・シフトのすべてを自動で行う「パーキング・アシスタント」をはじめ、前面衝突警告、車線逸脱警告、ブレーキ機能付きクルーズ・コントロールなどを搭載している。 オプションで、ストップ＆ゴー機能付アダプティブクルーズコントロール、パーキング・アシスタント・プラス、ハイビーム・アシスタント、ドライブ・レコーダー、電動ガラス・サンルーフ、ハーマン・カードン製のサラウンド・サウンド・システムなどが用意される。 文＝塚田勝弘 （ENGINE WEBオリジナル）