熊本空港に初めて空自の主力戦闘機・F15 特定利用空港に指定後初めての戦闘機訓練『キーン・ソード25』
熊本空港に初めて自衛隊の戦闘機が訓練で着陸した。自衛隊とアメリカ軍による共同統合演習が10月23日から始まり、熊本空港では24日午前にF15戦闘機の離着陸訓練が行われた。 【画像】熊本空港にやってきたF15
熊本空港に空自の戦闘機・F15が着陸
午前9時前、熊本空港上空に現れた4機の戦闘機。熊本空港が特定利用空港に指定されて初めて、航空自衛隊の宮崎県・新田原基地に所属する航空自衛隊の主力戦闘機・F15が熊本空港に着陸した。 全国各地の自衛隊施設や在日米軍施設で10月23日から始まった、国内最大規模の実動訓練『キーン・ソード25』には、日米約4万5000人の隊員と、航空機約370機などが参加し、離島防衛の訓練などが行われる。 訓練は、防衛力強化が進む南西諸島周辺でも展開され、日米の即応体制を示すことで「一方的な現状変更を許さない」という姿勢を周辺国に示す狙いがある。 また、国は2024年8月に熊本空港、熊本港、八代港の熊本県内3カ所の施設を有事の際に自衛隊などが利用する『特定利用空港・港湾』に指定。24日に民間機が並ぶ熊本空港で初めて戦闘機による訓練が行われた。 F15に続き、熊本空港にはオスプレイも着陸し、高遊原分屯地で燃料補給などを行い、離島での訓練に参加する日米の航空機を支援する。
市民グループは抗議活動を実施
一方、23日には熊本空港を訓練に利用することに反対する市民グループが健軍駐屯地を訪れ、「将来的に米軍が使用するための既成事実化だ」などと訴える抗議活動を行った。 24日午前11時半ごろに離陸した4機のF15。自衛隊の計画では、熊本空港から四国沖へと向かい、防空ミサイル訓練や対艦攻撃訓練に参加する予定で、演習は11月1日まで行われる。 (テレビ熊本)
テレビ熊本