[MOM4975]矢板中央MF平野巧(2年)_指揮官も「プロになってもらいたい」と期待する技巧派。得意のドリブル突破からスーパーゴール
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ Sponsored by アディダス ジャパン] [12.29 選手権1回戦 矢板中央高 2-1 岡山学芸館高 フクアリ] 【写真】「イケメン揃い」「目の保養すぎ」今季MVPの武藤嘉紀が豪華メンバーで会食 「2年生っていうのもあったし、思い切ってやるっていうのを目標にしてゴールまで目指してたので、それが実践できて良かったなと思います」。矢板中央高(栃木)の2年生MF平野巧(FC Gois U-15出身)が大舞台でスーパーゴールを決めた。 0-0の後半17分、平野は左サイドで味方FWからの落としを受けると、まず右から寄せてきた相手選手の前方に潜り込む。「1回、ゴール見て、ゴール見ながら相手のポジションを見て、で、今年は個人をめちゃくちゃ鍛えてるんで、個人で行くっていう気持ちで行きました」。1人をかわした背番号7はさらに相手選手を剥がすと、そのまま右足を振り抜いた。 ファー上を狙ったボールは、GK頭上を越えてゴールイン。「率直にめちゃくちゃ気持ち良かったんですけれど、今年、全然ゴール決めれてなくて、そこも課題だったので、この大舞台でゴールが決めれて良かったなと思っています」。高橋健二監督が「トータル的にハードワークできるし、展開もできるし、もちろんパンチ力もあるし、左も蹴るんですよ。プロになってもらいたいですね」と期待する技巧派MFが、強豪対決でインパクトを残した。 この日、「前半はちょっと硬くなってしまったんですけど」と振り返るが、序盤からドリブルで仕掛けて右足シュート。中盤の底の位置からFWに近い位置まで幅広くボールに係わり、プレースキックでもチャンスメイクした。そして、コーンドリブルなど個人練習でも鍛えてきたというドリブルから鮮烈弾。ポテンシャルを示したMFは、選手権でまだまだ活躍する意気込みだ。 「個人としてはまず高校選抜に入りたいっていう気持ちがあるので、この大舞台で点が決めれたっていうのはとても良かったなと。ドリブルと周りを活かすプレーが自分的には得意なので、そこを思いっきり出したい。(将来は)プロになれるように頑張ります」。守備面や体力面に課題があるというものの、そこは伝統的に堅守を特長とする矢板中央の日常で改善していく考え。テクニカルなドリブルなどに注目の2年生が、今大会でより注目度を高める。