主人公がいきなりボコボコ! 奇想天外な“クセ強”青春映画「エストニアの聖なるカンフーマスター」冒頭シーンを独占入手
ポップカルチャーが禁じられたソ連占領下のエストニアを舞台にした、奇想天外な“クセ強”青春コメディ映画「エストニアの聖なるカンフーマスター」から、国境警備の仕事をしていた主人公ラファエルが、謎の中国人武装団が繰り出すカンフーでボコボコにされる本編冒頭シーンを、映画.comが独占入手した。散々な姿が痛ましいが、ラファエルにとってはカンフーと初めて出合う運命的瞬間をとらえた重要な映像だ。 【動画】「エストニアの聖なるカンフーマスター」本編映像 カンフーの達人に襲撃され、重傷を負いながら奇跡的に生還したラファエルは、それ以来、カンフーと国内では禁じられているメタルバンド「ブラック・サバス」の音楽に魅了される。そんなある日、ラファエルは偶然通りかかった山奥の修道院で、見たことのないカンフーを扱う僧侶たちに出会い、弟子入りを志願するがーー。 本編映像では、ラファエルに静かに忍び寄った3人のカンフーの達人が、突如ラジカセで爆音のメタルサウンドを流し、周囲は早速大混乱。ラファエルも必死に応戦するも、いとも簡単に受け止められ、まるでおもちゃのように扱われる。 その後、武装団は、駆けつけた警備隊から銃弾を浴びるも、ヌンチャクでひとつ残らずはじき返す無双ぶりを発揮。さらに、カメラ目線で警備隊を小馬鹿にするように、ヌンチャクで彼らをボコボコにし、次々と倒していく。シュールでコミカルだが、その後に待ち受ける展開に期待が高まること間違いなしのシーンだ。果たして、エストニア×カンフー×メタルの化学反応で、未知なるパワーを手にするラファエルは、己との内なる戦いに打ち勝ち、真のカンフーマスターになれるのか--? 監督・脚本は、「ノベンバー」で注目を集め、“エストニアのギレルモ・デル・トロ”の異名をもつ奇才ライナル・サルネット。モノクロの映像美が幻想的だった「ノベンバー」とは打って変わって、メタルとカンフーに魅入られた青年の成長を、カラフルかつレトロでキュートな映像で描いた。 本作は、エストニアのアカデミー賞といわれるEstonian Film and Television Awards 2024で11部門にノミネート、作品賞をはじめとする最多9部門を受賞。エストニアの個性派俳優であるウルセル・ティルクがラファエルを演じ、大阪を拠点に国内外で活躍する音楽家・日野浩志郎が音楽を手がけている。 「エストニアの聖なるカンフーマスター」は、10月4日から新宿武蔵野館ほかで全国公開。