丸山隆平が武者震い「まずは、たたずまいから説得力を出す」 名作時代劇の舞台版「浪人街」に主演決定 新橋演舞場、御園座、南座で来年上演
アイドルグループ「SUPER EIGHT」の丸山隆平(30)が舞台「浪人街」に主演することが19日、分かった。来年2月20日から3月16日まで東京・新橋演舞場、3月21~28日に名古屋・御園座、4月2~10日に京都・南座で上演される。 脚本家の山上伊太郎さんが書き下ろし、1928年に「日本映画の父」と呼ばれた牧野省三さんの息子・マキノ正博監督が手掛けた「浪人街第一話 美しき獲物」から始まるサイレント映画シリーズをもとに、松竹が1990年に原田芳雄の主演で4度目のリメーク版を製作。そして今回、舞台版としてさらなる進化を遂げる。共演陣も佐藤誓(62)、玄理(37)、入野自由(36)、板尾創路(61)ら豪華な顔ぶれとなっている。 舞台は安政時代の江戸の町。丸山が演じる新顔の浪人・荒巻源内(あらまき・げんない)。やくざ者、夜鷹(よたか)、浪人といったはみ出し者たちが集い、毎晩酒を酌み交わしていた下町である日、飲み屋を営む藤兵衛(佐藤)が、旗本らに盗みのえん罪をなすりつけられて殺された。藤兵衛が父同然だった源内の幼なじみの巾着切り・お新(玄理)は復讐(ふくしゅう)に燃えるが、人質として捕らえられてしまう―。 今回の舞台版では、一番の見どころとなる殺陣はもちろん、オリジナル映画版よりもさらに浪人それぞれにフォーカス。人情、欲望、裏切りなど、時代劇らしさとこれまでになかった新しい視点が混ざり合った新時代のエンターテインメント時代劇を目指す。 丸山は「出演のお話をいただいた時、久しぶりの時代劇、さらに舞台ということでとてもうれしかったです。これまで映画や舞台などさまざまな『浪人街』がありますが、今回はまた新たなストーリーになるということで、さらにブラッシュアップして作り上げていけたらと思っています」とし、「まず目指すところとしては、たたずまいから説得力を出すこと。背景のあるお役なので、それに基づいた精神と身体作りをして武士らしさを出していきたいです」と並々ならぬ気合の入れっぷりだ。 続けて「今回、『浪人街』という不朽の名作を舞台という形でお届けできることは、僕としても幸福なことだと感じています。お客さまには、不器用な浪人たちが舞台の上で一生懸命生きている姿を目の当たりにしていただき、これまで経験したことのない人生を感じていただけたらうれしいです」とコメントを寄せた。
中日スポーツ