復興支援誓い、石川に別れ ジャパンテント閉幕 金沢でさよならセレモニー
「第37回JAPAN TENT―世界留学生交流・いしかわ2024」(同開催委員会主催、北國新聞社特別協力)は25日、4日間の日程を終えて閉幕した。金沢市の金沢東急ホテルで行われた意見交換会や「さよならセレモニー」では、47カ国・地域の留学生103人が能登半島地震の被災地支援をそれぞれに続けることを確認し、石川の地での再会を約束した。 【写真】被災地支援などについて意見交換する留学生 意見交換は「届け!希望のJAPAN TENTメッセージ」をテーマに行われ、能登へのエールを寄せ書きした「希望のメッセージパネル」を前に、留学生がホスト家族や学生ボランティア代表と語り合った。 ベトナム出身のドー・タイン・ゴック・ヒエウさん(27)=事業創造大学院大1年=は今回、2017年に和倉温泉で就業体験した時の同僚と七尾市内で再会を果たし、「能登の人の温かさや自然の豊かさは変わっていなかった」と話した。 中国出身の孔令栄(コウレイエイ)さん(28)=東大大学院=は「能登の研究に取り組み、被災地の力になる形で能登に足を運びたい」と強調。最後は復興を願うメッセージを全員で読み上げ、進行役の大内浩芝浦工大名誉教授が「母国に帰ってからも能登を訪ねる機会をつくってほしい」と呼びかけた。 台湾出身の鄭惟文(テイユイブン)さん(26)=東大大学院=は「台湾と日本の方が交流できるイベントを企画したい」と語り、コスタリカ出身のホセ・ソリスさん(19)=東京中央日本語学院=は「また石川を訪れて次は白山に登頂したい」と再訪を誓った。 ●ホスト家族と食事 意見交換後の昼食懇談会では御陣乗(ごじんじょ)太鼓が披露され、留学生はホスト家族や学生ボランティアとの別れを惜しみながら食事を楽しんだ。 続いて行われた「さよならセレモニー」では、ジャパンテント開催委実行委員長の竹沢淳一県文化観光スポーツ部長、新保博之金沢市副市長があいさつし、留学生を代表してドーさん、学生ボランティア代表の鈴木晃輝さん(22)=金沢工大4年=が謝辞を述べた。ジャパンテントアピールも採択した。