広島の平和祈念館500万人到達 02年開館、被爆体験伝える
広島市の国立広島原爆死没者追悼平和祈念館の入館者数が27日、500万人に到達し、記念セレモニーが開かれた。平和記念公園内にある同館は2002年8月1日に開館し、原爆犠牲者の遺影や被爆体験記を収集、公開している。 500万人目は神奈川県平塚市の会社員金野怜さん(40)とパート由美子さん(42)夫妻で、旅行で平和祈念館を訪れた。久保雅之館長が記念品を贈呈し、館内を案内。久保館長は「念願の500万人を達成できてうれしく思う。一人でも多くの人に来てほしい」と語った。 平和祈念館は約2万6千人の遺影と、被爆体験記約14万8千編を保管し、被爆体験証言者の派遣も担う。