【独自】米ファンド「フォートレス」がヨーカ堂買収に名乗り
米ファンドのフォートレス・インベストメント・グループが、セブン&アイ・ホールディングス傘下のイトーヨーカ堂の事業を統括する会社の買収を検討していることが、テレビ東京の取材でわかった。セブン&アイは、イトーヨーカ堂の上場を目指し、スーパー事業を統括する会社の株式売却を進める方針で、第1次入札が今月28日に締め切られる。フォートレスは、「そごう・西武」に続く大型買収に乗り出す。 フォートレスは、去年9月、セブン&アイから傘下の百貨店「そごう・西武」を買収した。駅前などの好立地で事業を展開するそごう・西武の不動産価値に注目し、ヨドバシホールディングスと連携して、西武池袋本店を2025年に全面改装して開業する予定だ。今回、イトーヨーカ堂の買収を検討する背景にも、不動産価値を視界に入れている模様だ。 関係者によると、「フォートレスは事業会社とコンソーシアムを組んで買収を検討している」と話している。フォートレス日本事務所は「責任者が不在なので答えられない」とした。 イトーヨーカ堂の統括会社の買収をめぐっては、スーパーの「サミット」を抱える住友商事が検討していることもわかっている。また、米ファンドのKKRやベインキャピタルも検討しているとされている。