性同一性障害の歌手「麻倉ケイト」ラオスで音楽の文化交流
コスプレイベントの審査員に
この日、ケイトは新曲『LOVE GORGEOUS BEAT TIME』など3曲を披露しただけでなく、コスプレイベントの審査員も兼ねた。 昨年は初音ミクコスプレバージョン、今年は麻倉ケイトバージョンでの出演。また、コスプレイベントでは参加者多数の中、優勝したのはジュリさん(ラオス大学日本語学科3年生)だった。 日本語も流暢で「コスプレは6年前から。日本のゲームなどでコスプレを覚えました。優勝できて、とてもうれしいです。優勝賞金は家で食べ放題のパーティーをして使います。将来は翻訳家になりたい」と笑顔で語ってくれた。
ラオスは人のことを人の気持ちになって考え、助け合いの精神がある
このイベントのほか、現地の「プログレス校」「ラオビエット校」(ともに公立の中学・高校)「ラオス国立大学」などを訪れ、特設ステージでツートーンボイスの歌やトークを披露した。とくにラオビエット校では500人規模の参加者があり、注目を集めた。
「音楽を通して文化交流が目的です。ラオスは今回2回目。初めての時はどんな国かわからなかったけど、交流を深めると精神的に進んでいる国だとわかりました。思った以上に近代的で、ハイテク化され、ここの人たちはみんなスマホを持っています。すごく優しい国民性で、人のことを人の気持ちになって考え、助け合いの精神がある。LGBTの差別やいじめもないみたいで、私のようなトランスジェンダーも受け入れてくれる。コスプレイベントでは日本のキャラクターばかりでした。日本のコスプレ文化が徐々に浸透している感じです。ラオスで日本のコスプレ文化や日本のポップミュージックをもっと伝えたい。逆にまた、ラオスのことをもっと日本でも伝えていきたいと思います」 海外へと活動の場を広げているケイトは、力強く語ってくれた。今後も国内や世界各地で活躍することだろう。。 (文責/フリーライター・北代靖典)