地域のシンボル大奉燈組み立て 七尾・石崎、3日に奉燈祭
夏の七尾市を代表する祭礼「石崎奉燈祭(いっさきほうとうまつり)」を翌日に控えた2日、県漁協七尾支所駐車場で高さ12~13メートル、重さ約2トンの大奉燈5基が組み立てられた。一足早く子どもたちによる約6メートルの小奉燈が乱舞し、震災の傷跡が残る漁師町を祭りムードに包んだ。 地震の影響で奉燈の町内巡行を断念し、家屋被害が多い西2区が参加を見送った。午前5時ごろから東1~4区、西1区の青年団員が町内の収納庫から部材を運び出し、「地域のシンボル」の組み立てを進めた。 ●一足早く子ども担ぐ 夕方には鉦(かね)と太鼓、笛の音が鳴り響く中、子どもと若衆が小奉燈を担いで「サッカサイ」の掛け声を合わせた。東3区の奉燈運行の指揮を執る山本啓吾支部長(31)は「待ちに待った祭り。縮小開催になったが、地域に元気を届けたい」と話した。