『雪の花 ―ともに在りて―』©2025映画「雪の花」製作委員会

　2025年1月24日に全国公開される松坂桃李主演映画『雪の花 ―ともに在りて―』の本ビジュアルと新場面写真が公開された。 【写真】吹雪の中の松坂桃李の姿も　『雪の花 ―ともに在りて―』場面写真 　本作は、江戸時代末期を舞台に、数年ごとに大流行して多くの人命を奪う天然痘と闘った一人の町医者の実話を描いた吉村昭の歴史小説『雪の花』（新潮文庫刊）を映画化する人間ドラマ。 　10月28日から開催される第37回東京国際映画祭ガラ・セレクション部門への出品が決定している本作の監督を務めたのは、黒澤明監督に師事し、黒澤監督の遺作脚本『雨あがる』で監督デビュー、その後『博士の愛した数式』『蜩ノ記』『峠 最後のサムライ』などを手がけてきた小泉堯史。使命感に溢れる主人公・笠原良策役を松坂、チャーミングな良策の妻・千穂役を芳根、そして、良策を導く蘭方医・日野鼎哉役を役所が演じる。 　そのほか、吉岡秀隆、三浦貴大、宇野祥平、沖原一生、坂東龍汰、三木理紗子、新井美羽、串田和美、矢島健一、渡辺哲、益岡徹、山本學がキャストに名を連ねた。 　公開された本ビジュアルには、真剣な眼差しの良策（松坂桃李）、優しげな表情を見せる千穂（芳根京子）、そしてどこかに鋭い目を向けている、鼎哉（役所広司）の姿が捉えられている。 　場面写真には、疫病に苦しめられる人々を見て、患者を救いたくとも何もできない自分の無力さに嘆く良策やそんな良策を支えようと持ち前の明るさで励ます千穂が写し出されている。さらに、石川の町医者・大武了玄（吉岡秀隆）と肩を並べる良策の姿や、京都に渡った良策が鼎哉の弟子たちとともに、鼎哉を囲み疫病の治療法を探し奮闘する姿も。京都で治療法を探し求めていたある日、異国では種痘（予防接種）という方法があると知った良策は、その種痘の苗を京都から福井に持ち帰ろうとするのだが、その道中猛吹雪に襲われ、命の危機を迎えることになってしまう。そんな緊迫した場面も切り取られている。 　映画の題材を選ぶ際の基準の一つが、「その（登場）人物に会ってみたいかどうか」だという小泉監督にとって、本作の主人公・良策は、まさに「会ってみたい」人物だったという。小泉監督は、撮影前に松坂の印象を、「好青年ですね。素直な芝居で嬉しいです。自然に演じるのは難しいことですが、彼はそれができる。きっといい笠原良策になるんじゃないかと楽しみです」と語った。さらに、監督の過去作『峠最後のサムライ』にも出演している芳根に対しては、「『峠最後のサムライ』で役所さんとのシーンを撮ったとき、役所さんと芳根さんの響き合いが非常にうまくいってたんです。今回の千穂はとても難しい役ですが、ぜひ芳根さんにやってもらいたかった」とコメント。また、何度も小泉監督作に出演している役所について「ご一緒できるのは本当に心強いです。役に対する取り組み方が非常に真摯で、安心して任せられる」と明かしている。