娘の結婚相手は年収530万円。子育ても見据えて安泰でしょうか?
年収530万円の手取り額はいくら?
年収が530万円であっても、額面どおりもらえる訳ではありません。 実際の手取り額は、年収から社会保険料や税金などを控除した後の金額となります。 今回の場合、まどかさんは結婚後はひとまず主婦になり、様子をみて社会保険に加入しなくても良い範囲で働くことを検討するそうです。 そのため、まどかさんのお相手の手取りは「扶養あり」で計算します。 年収530万円の扶養家族1人・手取り額はいくらになるのでしょうか。 【扶養家族1人・年齢が20~40歳の場合】 ・額面年収:530万円 ・厚生年金:48万3120円 ・健康保険:26万4000円 ・雇用保険:3万1680円 ・所得税:13万5720円 ・住民税:22万9200円 ・手取り額:415万6280円 扶養家族1人の場合、年収530万円に対しての手取り額は約415万円(月34万円)になります。 ※実際には居住地等で異なることがあります。
年収530万円(手取り額約415万円)で生活をする際の注意点3つ
年収530万円(手取り額は約415万円)であれば月々の可処分所得は34万円です。 日々、家計をしっかり管理できれば、十分な暮らしができます。 その際、収入に対して、生活費と貯金の目安を明確に持つことが大切です。 ●年収530万円で生活する注意点1:手取り額の2割は先取り貯蓄 まどかさんとお相手は、早々に子育てをすることを望んでいるとのことなので、2人だけの生活のときから、お金を貯める「しくみ作り」をしましょう。 仕組みというのは「先取り貯蓄」です。 先取り貯蓄とは、「収入-支出=貯蓄」のように、収入から必要な生活費を支払った後に残ったお金を貯蓄するのではなく「収入-貯蓄=支出」のように、先に貯蓄分を確保してしまう方法です。 このようにすれば、毎月確実に貯金ができます。 一般的に、お金があればあるだけ使ってしまうという方は多いです。 強制的に貯蓄できるしくみ作りをしておきましょう。 その際、まどかさん夫婦が先取り貯蓄として設定する目安は2割(34万円×2割=6万8000円)です。 ●年収530万円で生活する注意点2:家賃は管理費・共益費込みで手取り額の2.5割~3割に抑える 家賃(管理費・共益費を含む)の目安は年収ではなく手取り額の「2.5割~3割」にしましょう。 まどかさんの家計でいえば「34万円×2.5~3割=8万5000円~10万2000円」が目安です。 手取り額に対して、先取り貯蓄「2割(6万8000円)」と、家賃「2.5~3割(8万5000円~10万2000円)」を引くと、1か月の生活費として使えるお金は「5~5.5割(17~18万7000円)」です。 もし、家賃(管理費・共益費を含む)の目安を年収にしてしまうと同じ「2.5~3割」でも家賃の目安が「11万円~13万2000円」に。 手取り額に対して「3.2~3.9割」も占めることになり、家計を圧迫する可能性がありますので、注意しましょう。 ●年収530万円で生活する注意点3:夫婦の価値観を共有する 新婚生活をはじめるにあたって大切なことは、「価値観が共有されている」ことです。 今まで別々に暮らしてきたこともあり、お金に対する考え方や価値観の違いがあって当然ですが、同じ財布で家計をやり繰りしていくときに相違があると面倒です。 お互いのお金を掛けたいポイント、掛けたくないポイントを共有しておくようにしましょう。 まどかさんにとっては浪費と感じないことが、相手の方にとっては浪費に感じる部分があるかもしれません。 自分と相手の2つの視点でとことんチェックしておくとよいでしょう。