スタートを武器に24年前期は自己最高勝率/野中一平インタビュー【ボートレース】
これまでを振り返って
デビューからを振り返ると、とても満足はできないですよね。事故が続いて伸び悩んだというのもありますし、自分自身の考えの甘さがいろいろな部分にあって、仕事と真剣に向き合えていなかったという感覚もあります。 最近は強い若手がかなり出てきましたよね。GIを獲っているコたちもいるし…。僕ももう記念を獲っていなければいけない年齢だと思っています。結果だけでいうともどかしいですね。 やっぱり自分が甘く考えていた部分は大きいと思います。初めてA1級に上がった時にトップルーキーに選ばれたんですよね。そこで記念にたくさん呼んでいただけたんですけど、ボコボコにされてB1級まで落ちました(苦笑)。 それで伸び悩んでいる時に、同期の仲谷颯仁や関浩哉だったり、1コ上の羽野直也は記念で活躍していたわけです。あの頃に、考え方を変えないといけないなって思いました。記念に出られただけで満足していた僕と、記念で勝つためにと考えていた彼らとの差は、メンタルの持ち方だなって。
今後の目標
記念に行けば足りないところがたくさんあるのは感じますが、記念走り始めのボコボコにされていた頃とは自分も変われたと思ってます。走り始めの頃は、周りのことばかり気にして、自分に集中できていませんでした。技術やプロペラ調整などはまだ全然足りていないとは思いますが、ある程度仕上げることができれば、どんなに強い選手が相手でも、自分自身に集中して自分がやるべきことをできれば、オレもやれる、と思えています。 結果的にレースで思い通りにいかないこともありますけど、自分のできることをすべて出し切れたら、結果に一喜一憂することもなくなるんですよね。そんな風に、自分が考えられるようになれたことが、自分にとっては大きな成長だったのかなって思います。 今後は記念の場数をもっと踏んで、場にもっと慣れたいですね。 記念でもっと活躍したいだとか、SGに出たいだとか、記念で優勝したいだとか…、目標にするべきことはたくさんあります。そこに続く道は目の前の1走を積み上げていくことしかないと思うので、すべてのレースで自分のベストを尽くせるよう頑張ります!
マクール