児童、走る楽しさ実感 県陸上競技場でレッスン 27日、金沢マラソン
●野口さんとゴール! 27日の第10回金沢マラソンを前に26日、金沢市内ではランニング教室が開かれ、児童がメダリストから長距離の走り方を教わり、体を動かす楽しさを実感した。コース周辺ではランナーが下見や本番前最後の練習に臨み、「能登の被災地に元気を届けたい」と意欲を高めた。高校生による清掃活動も行われ、号砲を待つばかりとなった。 ゴール地点となる金沢市の石川県陸上競技場で行われたランニングレッスンでは、親子約120人がアテネ五輪女子金メダリストの野口みずきさんらゲストとともに本番と同じゴールを駆け抜け、一足早く大会気分を味わった。 マラソンの出場資格がない児童に大会に親しんでもらおうと、フィニッシュ体験が初めて行われた。野口さんと世界陸上モスクワ大会銅メダリストの福士加代子さん、お笑いタレントでリオデジャネイロ五輪カンボジア代表の猫ひろしさんがゲストで参加。児童はゲストと一緒に走ってマラソンの最終盤を体感した。 レッスンでは金沢マラソンでペースランナーを務めるアテネ五輪7位の坂本直子さん、世界陸上エドモントン大会9位の西田隆維さん、第一生命女子陸上競技部OGの二宮美幸さんと倉谷早希子さんが児童70人に速く走るこつを教えた。 金沢市戸板小5年の若狭碧汰さん(10)は「すごく楽しかった。マラソン好きなお父さんといつか一緒に大会に出てみたい」と笑顔を見せた。