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（ブルームバーグ）： バイデン米政権は３日、液化天然ガス（ＬＮＧ）輸出ライセンスを交付した。新規認可は米エネルギー省による一時停止措置を連邦地裁が覆して以来、初めて。

エネルギー省はこの日、ウェス・イーデンス氏率いるニューフォートレス・エナジー社に５年間のライセンスを与えた。同社はメキシコのアルタミラ近海でファストＬＮＧと称される小規模ＬＮＧ輸出プラントを開発中。今回の認可は、米国のＬＮＧ輸出開発業者が欧州や日本、中国など世界各国にＬＮＧを販売する上で重要な鍵となる。

ホワイトハウスの指示の下、エネルギー省は１月に主要アジア諸国や米国との自由貿易協定（ＦＴＡ）非締結国へのＬＮＧ輸出の新規認可を一時停止し、その間に輸出が気候変動や経済、国家安全保障にどのような影響を与えるかを精査する方針を発表。停止措置が連邦法に違反するとして16州が提訴後、ルイジアナ州にある連邦地裁の判事は７月に同措置の仮差し止め命令を出した。エネルギー省はこれを不服として上訴している。

エネルギー省は今回の認可について、ＬＮＧ輸出全体の増加を認めるものではないとした上で、欧州の同盟国を含む、米国とのＦＴＡ非締結国への輸出を約３％増やすことはできると説明した。

気候変動問題の活動家らは、ＬＮＧ輸出が世界の化石燃料依存を維持し、地球温暖化をさらに進めると主張している。一方のガス生産者側は、認可一時停止は米国のエネルギー供給に依存する同盟国や、何十億ドルものＬＮＧ輸出プロジェクトに悪影響を与える恐れがあるとしている。

環境保護団体フード＆ウオーター・ウオッチのマネジングディレクター、ミッチ・ジョーンズ氏は「このような輸出に関して政権による不完全な公益審査が続いているにもかかわらず、エネルギー省がライセンスを発行するというのはばかげている」と指摘した。

原題：Biden Grants First New LNG Approval Since Freezing Permits (1) (抜粋)

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