「インサイド・ヘッド2」監督が語る、自分を大好きになる方法「そのままで価値があるのだと知ってほしい」
世界中で大ヒットしているディズニー&ピクサー最新作「インサイド・ヘッド2」(公開中)。ディズニー&ピクサーならではの映像美や、愛らしいキャラクターたちとともに、幅広い世代の心に深く刺さるストーリーが感動を呼んでいる。先日、公式Xにケルシー・マン監督からのあるメッセージが投稿され、注目を集めた。 投稿されたのは、マン監督が自身の経験を振り返り、本作に込めた思いを語るメッセージ画像。オフィシャルインタビューでも、マン監督は本作について「ティーンになった時に出てくる感情、思いにどう立ち向かうべきかという映画を、僕は作ったつもりです」と明かし、主人公ライリーと同じようにティーンならではの感情に悩んだことを告白している。 「幼い頃、僕は自分が好きで、自分は祝福されるに値する存在だと思っていました。ですが、歳を重ねていくと自分に厳しくなり、自分が好きではなくなりました。自分には価値がないように感じるようになりました。それは、その年齢になると起きることです。その時に感じたことを、僕は今も忘れていません。それは今も僕の頭の中にありますが、それにどう対処すれば良いのかを、その後、僕は学んできました」 やがて、そういった感情や、自分を受け入れるということを描く映画を作りたいと思うようになったそうで、「欠点が“あるにもかかわらず”ではなく、欠点が“あるから”自分を愛してほしいと語る映画を。そのメッセージを、僕は世界に向けて伝えたいのです。自分がティーンだった時にこんな映画があってくれたら良かったのにと思います。僕はわが子にこの映画を観せたいです。世の中のすべてのティーンにも、そして大人にも、もっと幼い子どもたちにも、これを観てもらいたいです。自分には価値がないという思いには、誰もが共感できるはずですから。あなたには価値があるのだと知ってもらいたい。この映画を見終わった人たちが、鏡を見て、そこに映るもの、その内面にあるものを素直に愛してくれたら素敵だなと思います」と願いを込めている。 そんなマン監督の優しい思いが多くの人々の心を掴み、世界中での特大ヒットにつながっている。 【「インサイド・ヘッド2」あらすじ】 人間が抱く「感情」たちの世界を舞台に描き、2016年・第88回アカデミー賞で長編アニメーション賞を受賞したディズニー&ピクサーのアニメーション映画「インサイド・ヘッド」の続編。 少女ライリーを子どもの頃から見守ってきたヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリの感情たちは、転校先の学校に慣れ新しい友人もできたライリーが幸せに暮らせるよう奮闘する日々を過ごしていた。そんなある日、高校入学を控え人生の転機に直面したライリーの頭の中で、謎の警報が鳴り響く。戸惑うヨロコビたちの前に現れたのは、最悪の未来を想像してしまう「シンパイ」、誰かを羨んでばかりいる「イイナー」、常に退屈&無気力な「ダリィ」、いつもモジモジして恥ずかしがっている「ハズカシ」という、大人になるための新しい感情たちだった。