宮城県立精神医療センターの移転構想 分院設置以外の可能性も 村井知事
khb東日本放送
宮城県が進める仙台医療圏の再編構想で、名取市に県立精神医療センターの分院を置く案について、村井知事は分院を設置する以外の可能性を明らかにしました。移転に反対する人からは「建設的な意見が出てくるとは思えない」と疑問の声が上がっています。
村井知事「私としては、こうしろああしろということではなく、まずは多角的に柔軟に考えてほしいと。今の案しか駄目なんだ。今の案で何が何でもということではなく」 県の病院再編構想では、県立精神医療センターを仙台市青葉区の東北労災病院と合築して富谷市に移転させ、精神医療センターの分院を名取市に置く案が示されています。 村井知事は24日の会見で、柔軟かつ多角的な検討を職員に指示しているとして、分院を設置する以外の可能性を明らかにしました。 村井知事「患者ファースト。そして労災病院さんと良く話をして、皆さんが納得できるような案があるか無いかを良く考えてほしいと、サテライト案は1つの案としてありますのでまずはそれも大切にしながら色々考えてほしいと」 理由として、精神医療センター側から拠点を2カ所に分散させることで病院の経営的な負担が大きいことで、経営的な負担が大きいと指摘されていることを挙げました。 村井知事が分院設置以外の可能性を示したことについて、移転に反対してきた当事者からは疑問の声が聞かれました。 参加者の1人は、分院は「実現不可能な案」とした上で、分院以外の可能性についても 期待できないとの考えを示しました。 青木もらんさん(仮名)「はっきり言って県は無策じゃないかと私は思っています。ただ、富谷市に行きたいだけ。建設的な意見が出てくるとは思えませんね」
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