睡眠不足は記憶力低下や肥満のリスクも!子どもの理想の睡眠時間は【医師監修】
しっかり寝る習慣をつけるためにできることは?
早寝早起きや睡眠の重要性はわかっていても、なかなかできないというかたも多いのではないでしょうか。忙しい日々の中で、睡眠習慣を整えていくには「早起き」から始めることをおすすめします。 早起きの目安については、ご家庭それぞれの事情やペースがあるので一概には言えませんが、お子さまの年齢や登校時間などを加味し、朝余裕をもって朝食がしっかり食べられ、また排便を済ませられるような時間に調整しましょう。 早く寝ることからスタートするより、まずはがんばって早く起きて、カーテンを開け光を浴びること、日中にしっかり活動することで、自然と早い時間に寝られるようになってきます。 そのうえで、日中、夜それぞれ次の点に注意していきましょう。 <日中> ●日の光を浴びる ●朝ごはんをしっかりとる ●体を動かし、適度に体を疲れさせる <夜> ●寝る前にスマートフォンやゲームなどのブルーライトを浴びない ●なるべく同じ時間に寝る ●寝るときは部屋を暗くする
まとめ&実践TIPS
睡眠はお子さまの心と体の成長はもちろん、学習面においても欠かせないものです。「わかってはいるけど、忙しい毎日でなかなかできない」という場合は、まずは早起きから始めてみてください。いきなり生活習慣を変えることは難しいものですが、早起きを起点に、少しずつ整えていけるといいですね。 出典 厚生労働省「健康づくりのための睡眠指針の改訂について(案)」
監修 山中 岳 先生 子どもの心身の成長に向き合う現場を20年以上経験するドクター。経験に加え、日本小児科学会専門医・指導医、日本小児神経学会専門医・指導医、日本てんかん学会専門医・指導医、と数多くの認定資格を所持し、日々、てんかんや熱性けいれんなどのけいれん性疾患、頭痛、発達の遅れ、脳性麻痺など、主に神経疾患のお子さんの診察を行う。東京医科大学主任教授としても、次世代の医師の育成に力を入れている。