【報知映画賞】カムカム夫婦W主演「夜明けのすべて」と杏主演「かくしごと」最多6部門6ノミネート
映画賞レースのトップを飾る第49回報知映画賞のノミネートが11日、決まった。SixTONES・松村北斗(29)と、女優・上白石萌音(26)がダブル主演を務めた「夜明けのすべて」(三宅唱監督)と、女優・杏(38)が主演の「かくしごと」(関根光才監督)が、最多6部門6ノミネートとなった。「傲慢と善良」(萩原健太郎監督)、「正体」(藤井道人監督)が5部門6ノミネートで続くなど混戦模様となっている。選考委員会で審査が行われ、今月下旬以降に結果を発表する。 【ノミネート一覧】作品賞・邦画、監督賞、主演男優賞、主演女優賞 読者投票で多くの票を獲得した「夜明けの―」は、PMS(月経前症候群)で月に一度、いらだちが抑えられなくなる女性社員(上白石)と、パニック障害を患う同僚(松村)の物語。21年後期のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で夫婦役を演じた2人の再共演も話題を呼んだ。作品、監督、主演男女のほか、助演男優賞に光石研(63)、助演女優賞に藤間爽子(30)が名を連ねた。 「かくしごと」は、杏が虐待を受けた少年をかくまう主人公を好演。作品、監督、主演女優のほか、助演男優に奥田瑛二(74)、助演女優に河井青葉(42)、新人に中須翔真(とうま、13)がノミネートされた。 5部門6ノミネートの「傲慢と善良」は辻村深月氏のベストセラー小説を、Kis―My―Ft2・藤ヶ谷太輔(37)と女優・奈緒(29)のダブル主演で映画化。「正体」は、主演の横浜流星(28)と藤井監督の長編映画タッグ3作目。横浜は22年に助演男優賞、昨年は主演男優賞を受賞しており、3年連続受賞の可能性に注目が集まる。 4部門5ノミネートで、女優・石原さとみ(37)が失踪した娘を捜す母親を熱演した「ミッシング」(吉田恵輔監督)、興行収入50億円超えの「ラストマイル」(塚原あゆ子監督)、「アイミタガイ」(草野翔吾監督)の3作も続いている。 主演男優賞には、「明日を綴る写真館」で映画初主演を飾った平泉成(80)、主演女優賞には草笛光子(91)、助演男優賞には奥田、藤竜也(83)らベテラン勢もノミネートされており、最終審査は混戦が予想される。
報知新聞社