岡篤志が個人総合で2連覇|ツール・ド・熊野2024
岡篤志が個人総合で2連覇|ツール・ド・熊野2024
2024年5月10日から3日間にわたり開催されたツール・ド・熊野(UCI2。2クラス)。1999年に『3DAY ROAD 熊野』として開催されてから現在では貴重な国内で開催される国際レースとして成長している。今回は海外5チーム、国内11チームの計16チーム94名で競い、岡篤志(JCLチーム右京)が総合優勝を飾った。各ステージの模様をダイジェスト形式で振り返りかえる。
第1ステージ ジョン・カーターが集団スプリントを制する
第1ステージは、初開催となる古座川清流周回コースで行われた。古座川に沿った42。6kmを3周回する127。8kmのレイアウト。途中、山岳ポイントとスプリントポイントが組み込まれた。 リアルスタート後から活発に飛び出しと吸収を繰り返し、大きな逃げが決まらないままレースは進行。3回設けられた山岳賞争いを2回目、3回目でトップ通過した小林海(マトリックスパワータグ)が先頭で通過すると、初日の山岳賞を確定させた。 最終周回に差し掛かると、マトリックスパワータグが集団コントロールを担う。登り区間も同様に牽引すると、集団は30名程度に絞り込まれる。その後、大きな動きはないままフィニッシュへ向けた集団スプリントへ。 ここでジョン・カーター(キャッシュ・パー・クップ)が競り勝ち、ステージ優勝・個人総合時間賞を手にした。
第2ステージ ベンジャミ・プラデスが山岳ステージ勝利 岡篤志が総合首位へ
2日目は「日本の棚田百選」に選ばれる丸山千枚田を登る山岳コース。1周17。2kmの周回区間を4周する107。7kmのレイアウト。1周回に1度登場する千枚田を4回登坂するタフなステージとなった。 リアルスタートを経てアタックはかかるが、大きな飛び出しは生まれないまま千枚田に突入。 山岳賞を確定させたい小林海(マトリックスパワータグ)は1周目から山岳ポイントを連取。1回、2回とトップ通過し、ポイントを重ねた。 最終周回の千枚田では、クドゥス・メルハウィ・ゲブレメディン(トレンガヌ・サイクリングチーム、エリトリア)が飛び出してトップ通過。続いた小林と共に集団から40秒ほどリードする。これを追った追走グループは既に10名ほどとなるが、JCLチーム右京を中心に追走。 先頭2名がアップダウン区間に差し掛かると、ゲブレメディンが小林を切り離して単独先行を開始。こぼれた小林を吸収した追走集団はやがてゲブレメディンも飲み込む。すると直後に山本大喜(JCLチーム右京)が飛び出して先行するも残り500mで吸収され、登りスプリントへ。 ベンジャミ・プラデス(VC福岡)がトップで駆け上がり、9年ぶりにツール・ド・熊野ステージ優勝を果たした。 リーダージャージを着たジョン・カーターは約9分遅れて到着。この結果、ステージ4位に入った岡篤志(JCLチーム右京)が総合首位となった。