能登半島地震から半年…青井実キャスター・稲垣真一キャスターが見た被災地は今
石川テレビ
稲垣真一アナウンサー: 元日に能登半島地震が発生してからきょうで半年となりました。私は今、大規模火災があった輪島市朝市通りに立っています。先月の5日から公費解体が始まりましたが、きょうは天気が回復し、午後から精力的な活動が行われました。しかし現地の人からはやはりスピード遅いのではないかといった声が聞かれました。 きょうはイットのメインキャスター、青井実(あおいみのる)さんにも来て頂きました。先ほどまで全国ニュースで被災地の現状を伝えていただきました。まずは青井さん、現地に入られてどのように感じられましたか? 青井実キャスター: 取材で七尾までしか、当時入れなかったんですね。雪の影響などで。始めて輪島に来たんですが、テレビの画面で見ていると一つ一つの建物しか移っていなくて、流れの中で見られなかったんですけど、今回初めて来て、皆さんがココに暮らしているんだなという伊吹みたいなものを感じました。 稲垣アナ: ここには毎朝、朝市が開かれおばちゃんたちの賑やかなかけ声が響いてが響いていました。青井さんも朝市に出店していた南谷さん親子を取材されたそうですが印象に残った事はありましたか? 青井アナ: 南谷さん、今、ここを離れて暮らしている中で、ここは賑やかだったんだよと。オレンジのテントがいっぱい出ていたんだよと。本当に賑やかでいいと頃なんだよと、来たこともない私に賑やかだったなということを伝えてくれました。 稲垣アナ: そして青井さんこちらをご覧下さい。あの大火災の中、生き残った木です。泰山木という木なのですが、持ち主は隣の漆器店の方だったんですが、亡くなられて、木下には花が手向けられています。 青井アナ: よく見ると葉っぱが残っていますね。その力強さも感じますし、これを残して震災遺構にしていくなんて話しもあるのかも知れません。もちろん残していきたいという人もいるでしょうし、それ以外にやる事あるんじゃないかと色んな声もあるんだと思いますけど、語り継いでいくというのはいずれにしても必要だなと感じますね。 稲垣アナ: その一方で、記憶の風化も懸念されます。能登の人たちは忘れ去られることを非常に恐れているんですが、東京ではどのような感じですか? 青井アナ: 一つ一つのシーンでしか見られていない。生活が見えてこない。そういうことを感じたので、能登のおいしいものあるよ青井ちゃん食べに来てねなんて言われたりとか、そういったことを含めて東京でも伝えていきたいなと。能登の魅力、輪島の魅力含めて全部伝えていきたいなと思いました。
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