【速報】5歳冷水死亡事件で母親の初公判 起訴内容「争いません」弁護側は「止められない事情があった」と主張 青森県八戸市
今年1月、青森県八戸市で5歳の女の子に冷水を浴びせ死亡させたとして、保護責任者遺棄致死の罪に問われている母親の裁判員裁判初公判が26日、青森地方裁判所で開かれています。 起訴内容によりますと、八戸市柏崎4丁目の無職 宮本菜々美被告(22)は今年1月7日、交際相手の無職 関川亮被告(31)と、宮本被告の娘の望愛ちゃん(当時5)を保護する責任があったにも関わらず、暖房施設がない自宅の浴室で服を着せたまま冷水を浴びせて4時間半にわたり放置し、低体温症で死亡させた保護責任者遺棄致死の罪に問われています。 初公判で宮本被告は「争いません」と起訴内容を認めました。 冒頭陳述で検察側は「関川被告が浴室に望愛ちゃんを連れて行き、冷水をかけられているのを黙認した共犯関係にある」と指摘しました。 また、冒頭陳述で宮本被告が消防に通報する際に「目を離した隙に溺れた」と虚偽の通報をしたことも明らかにしました。 対して弁護側は「自身も関川被告から暴力を受けていて、止められない事情があった」と主張しました。 裁判は量刑が争点で、27日に被告人質問が行われ、28日に結審します。 判決は来月10日に言い渡されます。 捜査関係者によりますと逮捕当時、関川被告は望愛ちゃんがお漏らしをしたことを理由に冷水のシャワーをかけたとみられ、「しつけの一環だった」と供述していました。 事件を巡っては、八戸児童裁判所が去年7月と9月に警察から2度の虐待通告を受けて一家と1回面会していて、その後11月末に指導を終了していました。 事件は指導を終了したおよそ1か月後に発生しました。 県は児童相談所の対応が適切だったかを検証する報告書を、今年度内に公表するとしています。