徳之島の森を再現したコーナー＝２２日、徳之島町花徳の徳之島世界遺産センター

　環境省は２２日、「徳之島世界遺産センター」（鹿児島県徳之島町花徳）の報道関係者向けの内覧会を開いた。「奄美・沖縄」の世界自然遺産の価値を伝え、保全活動に向けた拠点施設を目指す。１２月２２日にオープンする。 【写真】〈関連〉徳之島の岩石を実物展示するコーナー＝２２日、徳之島町花徳の徳之島世界遺産センター

　剥製や標本の動植物約１５０種を「いのちのにぎわい箱庭」コーナーに展示し、森を再現。大型モニターの「徳之島を旅してみよう」コーナーはタッチパネルで操作し、３６０度の眺望を楽しめる。島内のさまざまな地質や岩石の実物も展示する。 　日本語や英語、中国語など４言語に対応する。ソファやテラス席でくつろげ、子連れでも楽しめるスペースを設けた。 　施設は木造平屋、延べ床面積４４９平方メートル、総事業費８億２８５０万円。島中央部の幹線道路沿いで「道の駅」に隣接する。オープンに先立ち２１日、記念式典がある。 　「奄美・沖縄」では、２０２２年７月に開館した奄美大島世界遺産センター（奄美市住用）に次いで２施設目。