モズが高鳴き 電線から縄張り主張 和歌山県紀南地方
本格的な秋を迎え、小さな猛禽(もうきん)類と呼ばれるモズ(百舌)が、越冬期の縄張りを主張するため、電線や木の上などで高鳴きをしている。 【秋の鳴く生き物展示 エビとカニの水族館、和歌山県すさみの記事はこちら】 モズは全長20センチほどで、平地から山地の開けた場所を好む。繁殖期以外は雌雄ともに1羽で縄張りを持って生活している。カエルやトカゲなどの両生爬虫(はちゅう)類、昆虫、小鳥、などを餌にする。獲物を小枝やとげなどに突き刺したり引っかけたりして放置する速贄(はやにえ)が有名。和名は他種の鳥の鳴き声をまねてさえずることに由来する。 和歌山県上富田町の富田川沿いに広がる農地では、複数のモズが「キィー、キィー、キリッキキ」などと鋭い声で鳴き合っている。
紀伊民報