インフルエンザ注意報 岡山県発令 過去3番目の早さ、予防徹底呼びかけ
岡山県は21日、インフルエンザが流行期に入ったとして「インフルエンザ注意報」を発令した。新型コロナウイルスの5類移行に伴う感染対策の緩和などを背景に異例のスピードで流行入りした昨季(10月5日)より約1カ月半遅いものの、2000年の調査開始以降では3番目に早い。県は保健所や学校などを通じて予防の徹底を呼びかける。 県内84指定医療機関の1施設当たりの患者数が直近(11~17日)で1・37人となり、発令基準の1人を上回った。保健所別では倉敷市2・25人、備前2・07人、備中1・67人などとなっている。 指定医療機関で17日までに確認された今季の患者数は計421人で、うち14歳以下が239人と半数以上を占めている。検出されたウイルスは09年に「新型」として流行したA型が最も多いという。 人の移動が活発になる年末年始を含め新型コロナとの同時流行も懸念されるため、県疾病感染症対策課は「場面に応じたマスク着用や手洗いといった基本的な感染防止策に努め、発熱などの症状が出たら早めに医療機関を受診してほしい」としている。