消防ポンプ車用の準中型免許取得しておらず、変造した免許証の写し提出…無免許運転で停職1年
福岡県行橋市は23日、消防ポンプ車を無免許運転したとして、市消防本部の男性職員(25)を停職1年の懲戒処分にした。職員は消防ポンプ車の運転に必要な準中型免許を取得しておらず、変造した運転免許証のコピーを職場に提出し、取得済みのように装っていたという。
発表では、職員は2022年4月~今年2月、準中型免許を取得していないにもかかわらず、消防ポンプ車を公道で複数回運転した。採用後2年以内に準中型免許の取得を求められていたのに取っておらず、同免許証のコピーの一部を自らの普通運転免許証の写しに切り貼りしてコピーするなどして職場に提出していた。「訓練で十数回運転した」と話しているという。
新たに導入した救急車の手続きで、行橋署に同様に変造した免許証のコピーを提出するなどして発覚。同署は今年8月、職員を有印公文書変造・同行使と道交法違反容疑で福岡地検行橋支部に書類送検した。
市は23日、監督責任を問い、五反田幸治消防長ら5人についても戒告の懲戒処分とした。