にじさんじ運営元、外部音楽家による「VTuberの姿を盗撮」「蛮行」疑いに強い憤り 法的措置や再発防止の対応進める
大手VTuberプロダクション「にじさんじ」「NIJISANJI EN」を運営するANYCOLORは2日、所属ライバーに対する権利侵害行為について公式声明を発表。同社所属のライバーが、身体に対する不法な有形力行使の被害にあった疑いなどが生じたことを伝えた。 【情報元】全文「外部クリエイターによる当社所属ライバーの権利侵害行為等に関するご報告」 問題が明るみになったのは9月1日、外部インフルエンサーが行った配信での告発にあるといい、同社所属ライバーの写真が無断で撮影され、誹謗中傷文言とともに第三者に送信されたことや、当該ライバーへの暴行の疑いが浮上している。 この問題を受け、同社は8月30日より事実関係の調査を開始。写真撮影の時期や場所、被害者に関する一部情報を把握したとしており、加害者とされる人物は、フリーランスの音楽家で、同社にも楽曲提供等を行っていたという。 同社は声明のなかで「当社所属ライバーを傷つけ、また、当社とクリエイターとの間の信頼関係の基盤をも揺るがしかねない筆舌に尽くしがたい蛮行がなされた疑いが生じておりますことは、極めて遺憾です」と述べ、強い憤りを示した。 今後の対応として、刑事告訴を視野に入れた毅然とした姿勢を示すとともに、加害者とされる人物との契約解除や法的措置を講じる方針を明らかに。被害者へのケアや二次被害防止にも注力するとして、所属ライバーや社員の関与を疑う根拠のない噂に対しても警告を発し、悪質な情報拡散に対しては法的措置を検討すると述べた。 なお、対象者が関与した「歌ってみた」等のコンテンツや、対象者から楽曲提供等を受けたことが推察される当社所属ライバーのSNSでの投稿については「本件の被害者を詮索する端緒となり得るものである」との認識のもと、コンテンツについては一時的に非公開とし、SNSの投稿は削除した。 同社は本件に関する問い合わせや情報提供を公式窓口で受け付けており、所属ライバーへの直接の連絡は控えるよう呼びかけている。
編集部 経済・社会担当