浪川大輔さん「自粛前の当たり前のことがとってもありがたいことでした」
声優の浪川大輔さんから4月30日に収録したメッセージ動画が届きました。浪川さんは、「今に比べたら自粛前の当たり前のことがとってもありがたいことでしたし、何より、やりたいことに挑戦できる、すごい素晴らしい世界だったんだなぁなんていうふうに思います」と語っています。
浪川大輔さんのメッセージ
声優の浪川大輔です。まずは、医療従事者の方、本当にご苦労さまです。そして、心からありがとうございます。僕自身は決まっていた仕事とか、今は、ほぼほぼ止まっている状態です。 アニメとか外画のスタジオ収録に関しては、皆無と言っても過言ではないと思います。配信などリモートでできるものがありますので、それがあるだけ有難いかなっていう今の気持ちです。 正直、不安がないと言えばうそかもしれませんし、見合った補償が欲しいな、なんていうのも本音というところではあります。皆さんもそれぞれ立場や環境がありまして、今の、この発信で皆さんにとって、どんな言葉が合っているのか、カチッと当てはまる言葉っていうのは、正直難しいんじゃないのかなというふうにも思いますけども。例えば時間がない、余裕があるやつだけがきれいごとを言うんだ、なんてよく聞きますけども、僕もですね、めちゃめちゃそのお気持ち分かります。ただですね、誰かの文句を言ったりとか、愚痴をずっと言っていても、明日からすぐに仕事がある、そんなふうにはならないのかなと思いますし、そういう発言とかって、とってもエネルギーがいることなので、疲れてしまうんじゃないのかなというふうに思います。 こんな自分が言うのもあれなんですけども、若い時とかは自粛自粛言われても、なんだよそれ、という気持ちもあったかもしれませんけども、今、初めて経験するこの難しい局面と言いますか、よく分からない状態、この状態は意地だけだったりとか、突っ張って、何かにあらがって、人の意見にぶつかるような事では、なかなか解決しないんじゃないのかなっていうふうにも思います。 でもですね、こんな世の中になって初めて気付いたこともありました。今に比べたら自粛前の当たり前のことがとってもありがたいことでしたし、何より、やりたいことに挑戦できる、すごい素晴らしい世界だったんだなぁなんていうふうに思います。 なので、取り戻すためにも一つだけ、確実にできることがありました。それは誰かにうつされない、そして誰かにうつさない。自分なりの方法でいいと思います。みんなが方向性を同じにしたら、その後はきっと楽しいことが待ってるんじゃないのかなというふうに思いますし、だから、生き残るしかない、そんなふうに思います。我慢我慢で嫌気が差しますけども、世の中が直った時には、それぞれのやり方で、自分なりに暴れて、また楽しいことたくさんしていきたいと思います。 それではまた、どこかでお会いしましょう。声優の浪川大輔でした。