伝統を絶やすわけにはいかない...三好市山城町の粟山地区に伝わる「鉦踊り」2年ぶりに奉納【徳島】
そして2024年の「鉦踊り」当日
祭り当日は、秋晴れに恵まれました。 「鉦踊り」は神社に祀られる、大西備中守元武の怨霊を鎮めるためのものだと言われます。 この日、女形を任されたのは地域おこし協力隊の男性。 神事がはじまる直前には、神輿を担ぐのに必要な8人に2人足りないことが判明、急遽、祭りを見に来ていた人に参加してもらうことになりました。 鉦の打ち手は手作りの花笠を被り、出番を待ちます。 喜多さんは頑張りすぎたのか、前日に体調を崩してしまいました。 それでも居ても立っても居られず、祭りの様子を見にきました。 本職の舞踊家・檜さんは女形での参加です。 神事の後、2年ぶりに繰り出された神輿、踊り手がうしろに続きます。 境内に戻ると、踊り手が輪になって踊ります。 鉞や長刀を振る人のほか、鉦や太鼓を鳴らす人など、様々な役割があります。 集落の絆を示す踊りの輪。 様々な人の協力を得て、2年ぶりに無事奉納することができました。 山あいの集落に響く鉦の音は、祭りを思う人たちみんなの絆の証なのかもしれません。 なお、三好市教育委員会では粟山以外の地域も映像記録を残したい意向ですが、一旦途絶えてしまった地域は踊りをできる人が少なく、再現してもらうことが難しいと話していました。 ふるさとの宝、残していきたいですね。 (詳しくは動画で)