恩師のバスケットを継承しながら全国を目指す千葉英和・藤岡麻菜美コーチ
藤岡のポジティブシンキングがチームに浸透
そんな新指揮官についてキャプテンの渡部怜梨(3年)は、「負けているときもすごくプラスの思考が持てるようになったし、麻菜美コーチに教わってからバスケットのモチベーションも上がって前向きになれています」と、声を弾ませる。加えて、「合わせのプレーが決まると楽しいです。チームとして連動した動きができるようになってきたと思います」と、手応えも感じているようだ。 渡部は、敗れはしたものの、日本航空戦では3ポイントシュート4本を含む38得点。「もともと2ポイントシュートしかなかったのですが、麻菜美コーチからフォームも変えてもらい、3ポイントシュートをたくさん練習してきました。今回の大会で決めることができたことは、いい収穫だったと思います」と、振り返る。 そして「全国大会に出ることがチームの目標ですが、今のままでは届かないということがこの大会で分かりました。もっとチームで話し合って、自分が思っている以上の努力をしたいと思います」と、力強く発した。 今年度よりENEOSなどでチームメートであり、同級生でもある大沼美琴アシスタントコーチがチームに加入。「部員が増えてきたところをサポートしてくれていますし、支えてもらっていますね」と、藤岡コーチにとっても頼もしい存在だ。 関東大会から1週間後にはインターハイ千葉県予選が待っている。「千葉県は本当にどこも強いし、チームのカラーも違う。だからこそ頭を使わないといけません。ここでまた踏ん張って。その先のウインターカップまでを見据えて、もう一度チームを作り上げていきたいです」と、若き指揮官は次なる決戦に向けて気持ちを新たにしていた。 文・写真=田島早苗
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