日本導入予定の新型EVバン『PV5』が「車輪付きのスイスアーミーナイフ」に…SEMAショー2024
ヒョンデ傘下のキアはSEMAショー2024において、新型EVバン『PV5』をカスタマイズした『PV5 WKNDR』を発表した。PV5は2026年春ごろ、日本市場への導入が予定されている。 【画像全5枚】
PV5は、キアのEV PBV(Purpose Beyond Vehicles)ラインナップの一環で、小規模ビジネスや配送機能を念頭に設計されている。
PV5 WKNDRは、高い機動性を持ちながら、ユーザーのライフスタイルに合わせた表現を可能にする多機能バンだ。車高を上げ、オフロードタイヤを装備することで、自然の中での長期滞在に理想的な「エスケープポッド」となっている。
内装の特徴は、高い柔軟性と適応性を持つモジュラー設計にある。これにより、スペースと機能を最大限に活用できるよう、簡単かつ効率的にカスタマイズすることが可能だ。キアは、この設計を「車輪付きのスイスアーミーナイフ」と表現している。
PV5 WKNDRの革新的な機能の一つが「ギアヘッド」だ。これは業界初のストレージソリューションで、車両が停止している際に、車外に保護された収納スペースを実現する。これにより、内部スペースを最大限に活用しながら、外部の装備にも簡単にアクセスできる。さらに、この「ギアヘッド」は、料理愛好家向けに「景色を楽しみながら料理」ができるモバイルパントリーに変形することも可能だ。
自己充足性もこのモデルの特徴の一つだ。ソーラーパネルと独自の水力タービンホイールを搭載し、バッテリーを再充電できる。例えば、車載コンプレッサーを搭載しており、トレイル走行時のタイヤ空気圧調整から、キャンプ時の空気マットレス膨張まで、様々なニーズに対応できる。
レスポンス 森脇稔