スポーツ通し人間力育む 陸上クラブ運営者、富山県高岡市で学童保育開設
富山県高岡市内で児童数が最も多い野村小学校区に、民間の放課後児童クラブ(学童保育)が5日、オープンする。県内で四つの陸上クラブを運営する川邉真さん(31)=砺波市苗加=が代表を務め、陸上競技の指導を通じ技術・体力の向上や人間形成を目指す。 川邉さんは陸上環境を整えて競技人口を増やそうと、2018年に砺波市でこども陸上クラブホップを設立。現在は高岡市などでも活動している。 クラブチームを運営する中で運動能力だけでなく、人間力を身に付けることの重要性を実感。総合的に子どもたちを指導できる場所をつくろうと、高岡市野村に学童保育を開設することにした。 学童保育の名称は「ホップスポーツスタジオ」。マット運動や鉄棒、ハードルなどの基本トレーニングを行い、運動能力を高める。スタッフや友人とコミュニケーションを取りながら、スポーツを通じて成功体験を積み重ねたり、問題を解決する能力を養ったりする。宿題をしたり、オセロやパズルを楽しんだりする時間も設ける。
定員は40人で、小学1~6年生が対象。野村小や高陵小、成美小、下関小、能町小までスタッフが子どもたちを迎えに行くサービスもあり、校区外からも通える。 高岡市によると、野村小校区には現在、公設の学童保育が3カ所ある。本年度の1年生の入学者数が昨年より多いこともあり、学童保育のニーズは高いという。 川邉さんは「子どもたちが目標に向かって楽しみながら成長するようサポートしたい」と話す。 問い合わせは同スタジオ、電話080(4149)6457。