滋賀３区、自民・武村展英氏が5選 執行部の発言のぶれなど響き「初経験の大逆風」
滋賀3区（滋賀県草津市、守山市、栗東市、甲賀市、野洲市、湖南市）は、与党支持層の票を手堅くまとめた自民党前職の武村展英氏（52）が、日本維新の会新人の出路真吾氏（41）、共産党新人の佐藤耕平氏（42）、参政新人の北野裕子氏（39）の3氏を破り、5選を確実にした。 武村氏は農林水産副大臣として多くの法案を通した実績をアピール。先端研究を活用した持続可能な農業の実現などを訴えた。「政治とカネ」の問題を巡っては、公認会計士でもある自らが政治資金収支報告書をチェックしていることを挙げ、自身の清廉さを強調した。 小選挙区の区割り変更で今回から新たに編入された甲賀市と湖南市の与党系市議らと連携し、票の上積みを図ったことも奏功した。 武村氏は草津市のホテルに集まった支援者らを前に「初めて経験する大逆風の選挙戦だった。不記載、裏金の問題、執行部の発言のぶれなどが響いた。身を引き締め、課題解決に取り組んでいきたい」と話した。 初当選を目指した出路氏は政治の「透明化」「見える化」を重点的に訴え、維新支持票をまとめたが、無党派層の取り込みは限定的だった。佐藤氏は賃上げや護憲、北野氏は積極財政や減税を訴えたものの、ともに及ばなかった。
