人気健在「選挙の顔」 小泉氏被災地視察「復興をともに」
自民党の小泉進次郎選対委員長は2日、能登半島地震と奥能登豪雨で被災した珠洲市と能登町の仮設住宅団地を巡って被災者と懇談した。総裁選で敗れたものの、自民の「選挙の顔」の人気ぶりは健在。地元選出の西田昭二衆院議員とともに被災者に親しく声を掛けて手を握り、「能登を捨てたり、忘れたりすることはない。復興をともに進めよう」と、二重災害に苦しむ住民を励ました。 小泉氏にとって、選対委員長就任後初の地方視察で、防災服姿で珠洲市宝立町と同市上戸町、能登町柳田の仮設住宅団地を巡った。 小雨が降る中でも、住民は「未来の首相候補」を一目見ようと、訪問予定時刻の30分前から集まった。小泉氏が颯爽と車から登場すると「小泉さーん」と声援が飛び、小泉氏も駆け寄って一人ひとりと握手した。 懇談では「再建は難しい。災害公営住宅に入りたい」「地震、豪雨の次に大雪が心配だ」という被災者の声に何度もうなずき、「私たちが真っ先に能登にうかがったのは、石破政権は能登を忘れないと伝えるためだ。二重被災の復旧にスピード感を持って取り組む」と力を込めた。同行した木原誠二選対委員長代行も「小泉さんから真っ先に言われたのは『能登に行こう』だ」と語り、政権与党が被災地に寄り添う姿勢をアピールした。 小泉氏らは豪雨で大規模な土砂災害が起きた能登町北河内も視察。犠牲者の住宅前では木原氏や西田氏とともに静かに手を合わせた。90代の住民女性に「小泉さんに会えて長生きできそう」と声を掛けられ、「私の方が御利益がありそうです」と手を取って笑顔を見せる場面もあった。