マイナカード総点検中の“外遊”は無責任 野党が河野デジタル相を批判
日テレNEWS
マイナンバーカードを巡る問題が相次いでいることを受け、国会では26日に閉会中審査が行われました。野党側は、マイナカードの総点検中に外遊していた河野デジタル相を「無責任だ」と追及しました。 ◇ 26日、野党は他人の情報のひも付けや他人の口座への誤入金などが相次いで発覚したマイナンバーカードを巡る問題を追及しました。 立憲民主党 杉尾秀哉議員 「今回の事態の深刻さ、重大性をどこまで認識していますか」 河野デジタル相 「個人情報保護に関する重大な事案が起きてしまった。そう認識をしております」 立憲民主党 杉尾秀哉議員 「他人ごとなんですよね。自分の責任全く言わないんですよ。河野大臣、総点検本部長でしょ。陣頭指揮をとるべき大臣が2週間も肝心な時期に外遊をしている。しかも立ち入り検査当日も不在だった。無責任じゃないですか」 野党側は、マイナンバーカードの総点検中に河野デジタル相が外国を訪問していたことを“無責任”だと追及しました。 河野デジタル相は「必要な仕事をするのは“当たり前”だ」と反論しました。 河野デジタル相 「デジタル庁としては、まずひも付け機関からの回答を待っている時期でございます。そういう中で他の必要なデジタル庁における仕事をする。これは当たり前のことだと思っております」 また、マイナンバーカードを自主返納するケースがあることについて―― 立憲民主党 杉尾秀哉議員 「1件、1件が政府に突きつけられた不信の声じゃないですか。どうしてこういう不信の声に正面から向き合わないんですか」 河野デジタル相 「ご理解をいただきたいのは、マイナンバーカードを保有するかどうかと、マイナンバーのひも付け誤りというのは関係がございませんので」 河野デジタル相は、「カードを返納することで、ひも付け誤りのリスクが軽減されるものではない」との考えを示した上で、「自分でマイナポータルから情報の確認をしてほしい」と述べました。 ◇ 一方、政府が国民の不安を払拭した上で、来年の秋に現在の健康保険証を廃止し、マイナンバーカードと一体化させるとしていることについては―― 国民民主党 芳賀道也議員 「(不安払拭の)措置が完了しないという判断をしたら、来年秋にはこだわらないということで、強行はこだわらないということでよろしいですね」 加藤厚労相 「むしろ、措置が完了するように努力をしていきたいというふうに考えております」 加藤厚生労働相は保険証の廃止を予定通り進める考えを強調しました。 不安を払拭することはできるのか。政府はマイナンバーの総点検について、来月上旬に中間報告を出すことにしています。