主演作続く吉田美月喜、デビュー6年目で迎えた転機 「強みを見つけていかないといけない」
吉田美月喜、俳優としての最近の悩みは「甘えられなくなってきたこと」
ーーそんな『カムイのうた』とはうってかわって、2月から始まった連続ドラマ『マイストロベリーフィルム』では、深田竜生さん、矢花黎さん、田鍋梨々花さんと共にクアトロ主演を務めています。“クアトロ主演”というのはなかなかないと思いますが……。 吉田:私も初めて聞きました(笑)。4人それぞれのキャラクターがしっかり描かれていますし、主演の役割も4人に分担されるので、すごく面白い現場でした。撮影は結構タイトなスケジュールだったのですが、キャストとスタッフさんがものすごく仲の良い現場だったんです。なので毎日楽しんで撮影に臨んでいました。 ーー深田さん、矢花さん、田鍋さんとは年齢も近いですよね。 吉田:年が近いからこそ、他のみんながどういうふうにそれぞれのキャラクターを演じるのか、どういうアプローチでお芝居をするのかがすごく興味深くて、いい刺激になりました。 ーー吉田さんが演じた中村千花は自分の本当の気持ちを言えずに悩みを抱えているところもありました。吉田さん自身は悩みを抱えたとき、どうするタイプですか? 吉田:結構周りの人に相談するタイプかもしれません。中学時代からの親友とか家族とか……あと答えてはくれないですけど、たまに飼っている犬に相談したり(笑)。でも何事においても最終的に決めるのは自分自身なので、いろんな意見を聞いた上で、最終的には自分で結論を出すようにしています。 ーー俳優として、最近何か悩んでいることはあったりしますか? 吉田:このお仕事を始めて6年目になるのですが、甘えられなくなってきたことですかね。 ーーどういうことですか? 吉田:5年目までは「まだ5年目なんだ!」と言ってもらえる感じがあったんですけど、芸歴5年を超えると、さすがに許されなくなってくるというか……。 ーー21歳で6年目というのはなかなかのキャリアですもんね。 吉田:やだ、どうしよう……(笑)。 ーー(笑)。主演映画に主演ドラマが続き、順風満帆なキャリアを築いているように見えますが……。 吉田:ありがたいですね。去年から今年にかけて、主演作品をいろいろやらせていただく中で、自分の中でちゃんと強みを見つけていかないといけないなと強く感じたんです。今までは監督に色をつけていただくようなイメージだったんですけど、今後は自分の強みがどこにあるのかを知っていかないと、ステップアップに繋がらないなと思っていて。なので、新しいことに挑戦して、自分の中の武器を増やすことが今年の目標なんです。習い事もちょくちょく始めたりしているので、お仕事に活かせたらいいなと思っていて。 ーーちなみにどういうことをやられているんですか? 吉田:まだ習い始めたばかりなのですが、キックボクシングを始めました。事務所の先輩の山本千尋さんもそうですし、『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(読売テレビ・日本テレビ系)で共演させていただいた清野菜名さんもそうなのですが、アクションができる女優さんがすごくカッコよくて。まだまだ足元にも及びませんが、いざそういう役が来たときに経験があるのとないのとでは全然違うと思うので、身につけられたらいいなと思っています。あと、去年『モグラが三千あつまって』という舞台で主演をやらせていただいたときに始めて歌を唄ったんです。ものすごく難しかったんですけど、歌って楽しいなと思って。なのでそのときの歌唱指導の方に教わりながら、歌も習い始めました。 ーーアクションと歌は今後“強み”になるかもしれませんね。 吉田:今のところ、監督とかによく言っていただける“目力が強い”ぐらいしか強みがないので、この1年は自分の強みを見つけていきたいなと思います!
宮川翔