関西の「つながり」支えに なにわ男子・西畑大吾「もっと大きく、長く愛されるグループでありたい」
なにわ男子の西畑大吾(27)の2週連続インタビュー後編。2018年のグループ結成からデビューを経て、メンバーやグループに対して芽生えた思いを明かし、「なにわ男子をもっともっと大きくしたい」「長く愛されるグループでありたい」と7人の未来図を描いた。 昨年、所属事務所は社名変更や社長交代などさまざまな変化に見舞われた。西畑は「戸惑いましたね。日々、戸惑いました」と振り返ったが、あふれ出たのは自らのことよりファンへの思い。 「僕たちのお仕事は、ファンの皆さまがいてこそ、応援してくださるからこそ。申し訳ない気持ちが大きかったですね。巻き込んじゃっているかもしれないなって」。視線は下がり、言葉は斜め下に発せられた。「それでもファンの方々は、いろいろと気にしているだろうけど、気にしていないそぶりを見せてくださって。あぁ、これは会社どうこうではなくて、なにわ男子として、皆さまを楽しませていかないとなって」。深くうなずき、かみ締めるように言葉を紡いだ。 メンバー同士、グループで話し合う機会もあった。「どうなっていくかも分からなかったけど、話はしていましたね。でも(事務所を)離れるという気持ちは、全員なかったんじゃないかな。僕も一切なかったですし。メンバー、スタッフ、そして先輩方と一緒にやってきた“つながり”がとても好きで」。そう言うと、真剣な顔つきで続けた。「極論、会社がどうなるか分からなかったけど、なにわ男子7人を守りたい、守れればいいなと思いましたね」 「つながり」を大事にする西畑にとって、自身の故郷である「関西」の「つながり」は、支えでもある 「(SUPER)EIGHTさん、WEST.さん、Aぇ!groupに、関西ジュニア。楽しいんですよね。もともと、そこで育ってきましたし」 5月3日に、関西発のグループで結成した新ユニット「KAMIGATA BOYZ(カミガタボーイズ)」のデジタルシングルを配信。29、30日には京セラドームで「WE ARE! Let get the party STARTO!」を開催。関西勢が盛り上がる中、15日にデビューした「Aぇ!group」の話題になると「メチャクチャうれしい」と声を上ずらせた。 「ほっんとに、うれしいですね。僕にとっては先輩もいるし、同期も、後輩もいる。ずっと待っていたところはあって」。自分のことのように笑顔を浮かべ、声を弾ませた。「同期の正門(良規)とは、ずっと仲が良くて。同じく同期のキンプリの永瀬(廉)とずっと待っていたので」 待ちわびたデビュー。待ち切れずに、発売日前日にCDショップに駆け込んだ。 「フラゲ(フライングゲット)で、CDショップに買いに行きましたからね。店員さんに大きい声で『おめでとうございます』と言われまして。バレてたのかな(笑い)。照れながら『ありがとうございます』とは言いましたけど」 さまざまな表現で“後輩グループ”のデビューを祝福した。「ようやく」「誇らしい気持ち」、そして最後に加えた。「これからも、切磋琢磨(せっさたくま)していきたい」。西畑は言った。「なにわ男子をもっともっと大きくしていきたい」。大きな目を輝かせた。本当に瞳がキラキラと光った。「大きくするためには、何が必要なのかを話し合って。ファンの皆さまが何を求めているか、嗅覚を敏感にしながらね。夢は、いっぱいあるんですよ。『ドームでやりたい』『いつかは自分たちだけでスタジアムに立ちたい』ですとか。でも、まずは24年を、どう盛り上げるか。そして次は25年。そうやって、長く愛されるグループでありたいです」。そう言って、両手を大きく広げた。まるで、両脇にいる6人を抱き込むようだった。(田中 雄己) ◆西畑 大吾(にしはた・だいご)1997年1月9日、大阪府出身。27歳。2014年1月にNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」でドラマデビュー。18年に、なにわ男子のメンバーに選ばれ、21年11月に「初心LOVE(うぶらぶ)」でCDデビュー。血液型AB。
報知新聞社