中日マルティネスの気になる来季の値段… 米トランプ政権誕生でメジャー入りは絶望的
今オフの去就が注目されるのが17日、「プレミア12」で日本代表が勝利したキューバ代表の抑えを務めるライデル・マルティネス(28=中日)だ。 【写真】四国IL徳島“最速164キロ”の右腕ドミニカン「マルティネス」の正体 2022、23年と防御率0点台をマークし、今季は60試合で2勝3敗、43セーブ、防御率1.09。安定感のある中日の絶対的な守護神は、今季限りで3年契約が切れる。 慰留に全力注ぐ中日に加え、DeNAやソフトバンクなどが争奪戦に加わるとメディアを賑わせているが、メジャーが獲得に乗り出すようなことはないのか。 ネット裏で「プレミア12」をチェックするメジャーのスカウトは「それはないでしょう」とこう続ける。 「マルティネスは中日がキューバ政府と交渉して正規のルートで獲得した選手です。亡命していないキューバ人選手のメジャー入りを可能にしたオバマ政権時の合意を、2019年にひっくり返したトランプが大統領に再選され、キューバ人選手のメジャー入りはいよいよ困難になった。マルティネスはもちろん、来季からソフトバンクと新たに4年契約を結んだモイネロ(28)や、日本ハムのアリエル・マルティネス(28)も亡命してのメジャー入りは危険が伴うだけに否定的なのです」 ライデル・マルティネスの今季年俸は2億円。メジャー移籍が消えそうなことで、来季以降の契約はいくらくらいになるのか。 「メジャーは年々、リリーフの価値が向上している。例えば今季34セーブだったアストロズのヘイダー(30)の年俸は約30億円、34セーブだったブレーブスのイグレシアス(34)は約25億円。メジャーならそれなりの金額を手にしたかもしれませんけど、日本でもモイネロの4年40億円程度は見込めるのではないか。マルティネスが欲しい日本のプロ球団は基本的に、キューバ政府と交渉する。複数球団によるマネーゲームになるわけですから」とはマスコミ関係者だ。