J1札幌 FW鈴木武蔵が恩返し弾狙う…13日・アウェー新潟戦「最初にプロにさせてもらったチーム。何としてでも勝ちたい」
J1北海道コンサドーレ札幌FW鈴木武蔵(30)が、思い出のピッチで今季第1号を決める。札幌は10日、アウェー・新潟戦(13日)に向けて宮の沢で練習した。1―0で初勝利を挙げた前節・G大阪戦は期限付き移籍中のために欠場した鈴木だが、この日は主力組でプレーし、2戦ぶり出場が濃厚。4季ぶりに札幌に復帰した今年、出場6戦でまだないゴールは、プロ1年目の2012年に初得点を挙げた新潟の地で挙げにいく。 7年ぶりに訪れる新潟のピッチに、鈴木が格別な思いを口にした。「最初にプロにさせてもらったチームなので。ゴールで恩返しして、何としてでも勝ちたい」。12年にプロ人生を歩みだし、17年まで在籍した古巣に乗り込んでの初対戦。札幌での4年ぶり一発へ、格好の舞台は整った。 群馬・桐生一高から新潟への加入1年目、ビッグスワンスタジアムで行われた6月27日のルヴァン杯・大宮戦に後半26分から途中出場。3―3のアディショナルタイム、鈴木のプロ初得点が決勝点となった。14年には公式戦全9得点中6点を挙げた同スタジアムでの戦いに「初ゴールも新潟だし、お世話になったクラブで思い出はある。ピッチもめちゃくちゃいいし、イメージはいい。得点、取りたい」と気持ちを高ぶらせた。 前節・G大阪戦は期限付き移籍中のため欠場。観客席から見た今季初勝利を「ゲーム運びとしては良くできていた。球際やセカンドボールも拾えていたし、戦えていたので。勝利に値するゲームだった」と称賛した。フィールド選手最年長のMF宮沢裕樹(34)の決勝点に「立ってガッツポーズしちゃいました、うれしくて」と興奮した輪の中に、今度は自身も加わりにいく。「もう1勝したら更に上の順位にいけるので。新潟戦で連勝をつかみたい」。初ゴールでその誓いは果たす。 10日の練習では持ち味とするDF裏への抜け出しを繰り返した。「相手の背後は常に狙いつつ、コンビネーションの部分で前線の3人の関係性を意識しながらやっていきたい」。思い描く得点像は「ラッキー7」になぞらえて選んだ背番号と同じ、出場7試合目の今回、現実とする。(砂田 秀人)
報知新聞社