北野日奈子 競馬にコントと新ジャンルに挑戦中「笑いをこらえるのに必死な舞台です」
「可愛い子を目の前にすると緊張」宇垣美里と犬トークで盛り上がる
――タレントとしては複数のドラマにも出演し、そして今月『混頓vol.3』に出演します。 「生の舞台でのコントは初めてです。おまけに人見知りなので『演技と、共演者の方々と仲良くなること』と二つもハードルがありますね(笑)。生で笑いを取る芝居って、おそらく2期生に選ばれて初めての『16人のプリンシパル deux』の1幕以来でしょうか」 ――コントとは違いますが、乃木坂46時代にも、コメディとしては舞台『じょしらく』などの経験もありました。 「『じょしらく』は、内輪ネタがかなり許されていたから助かりました。お客さんも乃木坂メンバーのファンがほとんどなので、プロデューサーの今野(義雄)さんや秋元康さんをいじるだけで笑ってくれたんです。でも『混頓』はもちろんそんな訳にはいかないので、稽古場でしっかり打ち合わせて、客席を笑わせていこうと思います。アドリブが苦手なので私から『お願いします』とネタを振っていった方がいいですね」 ――『混頓』は宇垣美里さん、田中直樹さん、新木宏典さんとの4人による少人数での舞台です。 「人見知りな上に、可愛い方を目の前にするとさらに緊張してしまうんです。とりわけ宇垣さんのような方には(笑)。宇垣さんは『女子力の高いキラキラ素敵なお姉さん』という印象を持っていたら、もっと優しくて素敵な方でした。お互いに犬を飼っているので、愛犬の話までできるようになりました。高嶺の花のようなオーラもあるのにどうやら笑いのツボも合うようで、ちょっとしたことでも笑い合ったり、『はやくわんこに会いたいね~』なんて言い合っています」 ――コントでもあり、稽古から笑いの絶えない現場なんでしょうか。 「そうなんです!田中さんもムードメーカーで、毎日手を振って『おはよう~』って声をかけてくれます。稽古中も面白すぎて私が笑っちゃいけないのに笑ってしまって、なのに『全然そんなつもりないんだよ~ごめんね~』という調子でフォローしてくださって、ありがたいです。新木さんも本当はとても格好いいのに、コミカルに振りきって田中さんと張り合っている姿がとても素敵なんです。こんな風に、皆さんの熱量に助けられています」 ――アドリブ力にコメディセンスと、収穫も多い作品になりそうですね。 「笑っちゃいけないのに笑いをこらえるのに必死で、もしかしたら私、笑い上戸なのかも(笑)。あっという間に時間が過ぎていく舞台なので、1公演1公演を大切に演じていきます。どんな一瞬も見逃さないで、たくさん笑ってください!」 ▽北野日奈子 1996年7月17日、北海道生まれ、千葉県育ち。2013年に乃木坂46の2期生オーディションに合格。卒業までにシングル9作で選抜入り。2022年4月に乃木坂46を卒業。同年はドラマ『ひともんちゃくなら喜んで!』(ABC/テレビ朝日系)、舞台『蒲田行進曲完結編 銀ちゃんが逝く』などに出演する。今年は日刊スポーツで競馬予想コラム『きいちゃんのG1推し』が始まり、2月には、YouTubeチャンネルで実兄と共演したことも話題になった。
大宮高史