液体水素を車に充填、実証実験 トヨタと岩谷産業、愛知・刈谷市
トヨタ自動車と岩谷産業は24日、愛知県刈谷市の水素ステーションで液体水素を車に充填する実証実験を国内で初めて実施した。現行は気体で充填しているが、液体の方が体積が小さく車に積み込める量が増えるため、航続距離の伸びが期待できる。水素ステーションが小型化できる可能性がある。 国内に51カ所ある岩谷産業の水素ステーションのうち、8割が液体で貯蔵した水素を気体に変えて車に充填している。気体への変換には「気化器」や「圧縮機」などの装置が必要で、水素ステーションの大型化やコスト増につながっている。水素を液体のまま充填できれば、こうした装置が不要になる利点がある。