エセナ、ステーブルコインの準備金4600万ドルをブラックロックのトークン化ファンドなどに投資
DeFi(分散型金融)プロトコルのエセナ(Ethena)は、利回り付きのアルゴリズム型ステーブルコイン(「合成ドル」とも呼ばれる)を発行し、現在、時価総額は25億ドル(3750億円、1ドル150円換算)にのぼる。 エセナは10日、裏付け資産のうちの4600万ドルをブラックロック(BlackRock)のトークン化ファンド「BUIDL」、Mountainの「USDM」トークン、Superstateの「USTB」、メーカー(Maker)からリブランディングしたSkyの「USDS」に投資すると発表した。 BUIDLに約1800万ドル、USDSに1300万ドル、USDMに800万ドル、USTBに700万ドルを割り当てる予定という。 We are pleased to announce the winners of the Reserve Fund RWA Allocation After 25 submissions, the Risk Committee decided on 4 assets that stood out across a wide range of criteria: • BUIDL (Blackrock/Securitize)• USDS (Sky)• USTB (Superstate)• USDM (Mountain) pic.twitter.com/NHyqrICvZZ — Ethena Labs (@ethena_labs) October 10, 2024 USDeは、現物のビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)を保有し、同量のデリバティブをショート(売却)することで、資金調達金利の差額をマネタイズしている。これにより、プロトコル収益から生じた余剰資金の利回りを得ることができ、資金調達金利がマイナスになった時の保険となる。 こうしたエセナの動きに象徴されるように、DeFiプラットフォームやDeFiプロトコル財団がブロックチェーンから離れることなく、暗号資産市場からトークン自体からとは別の利回りを獲得するために、米短期国債などの現実資産(RWA)で裏付けされたトークンに準備金(ステーブルコインの裏付け資産)の一部を投資する動きが拡大している。 こうしたトレンドの後押しで、rwa.xyzのデータによると、トークン化ファンド(主にトークン化MMF)は、1年で3倍の22億ドルに拡大したという。 エセナは7月、準備金をトークン化ファンドに投資する計画を発表した。約25のトークン化ファンド発行体が自社プロダクトへの投資を求めた。 準備金として蓄積された資金は、トークン化ファンドに自動的に投資されることはなく、個別に決定されるとエセナの広報担当者はCoinDeskに語った。 |翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部|画像:Ryan Quintal/Unsplash, Modified by CoinDesk|原文:Ethena Picks BlackRock's BUIDL, Mountain, Superstate and Sky's USDS for $46M Tokenized RWA Investment
CoinDesk Japan 編集部