中国の経済圏構想「一帯一路」の国際フォーラムが北京で始まりました。習近平国家主席とロシアのプーチン大統領はこの中で、ともに演説した後、首脳会談に入る予定です。 中国はこの催しに途上国から多くの首脳らを招いていて、自らの影響力を誇示する場として活用する考えです。 習主席はこの中で、一帯一路を立ち上げてからの10年間で各国を「勢いよく発展させ、豊かな成果を収めることができた」と成果を誇示しました。また、「他者の発展を脅威ととらえる考えは自らの発展を妨げる」などと、中国への圧力を強めるアメリカを念頭にけん制しました。 「一帯一路」をめぐっては、途上国が借金が返せなくなる「債務のワナ」への批判も出ているほか、中国自体が巨額の資金を出し続けることにも限界が指摘されていて、今後、この構想をどのように進めていくのかも焦点です。 また、この後は、プーチン大統領にも演説の機会が用意されています。 中露の首脳はその後、会談を行う予定で、この中ではイスラエル情勢についても意見交換するとみられます。