【写真：産経新聞社】

　交流戦に突入している2024年シーズンのプロ野球。各チームで主力選手の不調や故障などのアクシデントが起きているが、ファームでくすぶっている選手にとってはチャンスとなる。特に前年から一軍出場がない選手は、是が非でも一軍昇格を勝ち取りたいところだ。そこで今回は、前年から一軍出場がないヤクルトの選手を紹介したい。

山下輝

【写真：産経新聞社】

・投打：左投左打 ・身長／体重：188cm／98kg ・生年月日：1999年9月12日 ・経歴：木更津総合高 – 法政大 ・ドラフト：2021年ドラフト1位 　ルーキーイヤーには能力の一端を示していた山下輝だが、プロ2年目の昨季は左肘痛により、シーズンを棒に振った。まずは二軍でアピールし、一軍昇格のチャンスを掴みたい。 　法政大から2021年ドラフト1位で東京ヤクルトスワローズに入団。ドラフト指名後に疲労骨折が判明し、プロ生活はリハビリからのスタートになった。 　それでも、プロ1年目の夏場に実戦復帰。二軍で結果を残し、シーズン終盤に一軍デビューを果たした。 　レギュラーシーズンでは2試合の登板となったが、1勝0敗、防御率1.46の好成績をマークし、同年の日本シリーズでも先発マウンドに抜擢された。 　さらなる飛躍が期待されたが、翌2023年は開幕前に離脱。二軍でも1試合の登板にとどまるなど、故障に苦しんだ。 　今季も開幕からファームで調整中。6試合登板で防御率10.00と苦しんでいる。多彩な変化球を操るが、ストレートは本来の球速に戻りきっていない。状態を上げ、一軍の先発ローテーションに割って入りたい。