私が祖母を殺してしまった…自宅を襲った「陸の津波」 予期せぬ災害の後悔と教訓 東日本大震災を語り継ぐ【福島発】
教訓を防災力向上に
約4年前に完成した現在のダムは、水を通しにくい芯の周りを石などの強度が高い素材で覆う構造となっている。 県中農林事務所の千葉さんは「震災から13年が経ちますけど、このダムを守り抜いて、地域の農業、再生をしっかり果たしていきたい。この教訓を語り継ぎ、復興に向けた防災力を高めた取り組みを県として進めていきたい」と話した。
忘れない 伝えなければならない
祖母・さつきさんを亡くした後悔を抱える和智さんは、7年前から元の家の近くに新居を構え新たな生活をはじめた。 和智さんの子どもたちは、震災後に生まれ「陸の津波」を知らない。子どもたちが知っているこの場所が穏やかだからこそ、あの日の被害は忘れてはいけない、伝えなければいけない、と感じている。 「小学生では自分で判断して行動するのは難しいと思うが、いつどこでどういう風になるかはわからないので、少しずつでも、こういう時どうするの?とか、こういう風な状況だったらどうする?と聞いたり、伝えたりしていければ良いなと思います」と和智さんは話した。 災害から身を守れるように。同じ悲劇を繰り返さないように。次の世代へと教訓をつなぐ14年目を迎えた。 (福島テレビ)
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