[山口県]下松市長に国井氏3選、保守対決制す 投票率最低43・98%
任期満了に伴う下松市長選は14日、投開票され、現職の国井益雄氏(74)=自民推薦=が、新人の会社役員、井川明美氏(68)を破り3選を果たした。2004年以来20年ぶりの選挙戦で、投票率は43・98%で、過去最低となった。これまで1988年(48・62%)が過去最低だった。 【写真】下松市長選 確定得票 04年を最後に無投票が4回続き、今回20年ぶりの選挙戦となった市長選。前市長の長女の井川氏と、前市長から後継指名を受けた国井氏の保守系無所属による一騎打ちの構図となり、保守分裂となった。現市政への評価などを主な争点に、論戦を交わした。 国井氏は防災力強化や子育て支援の充実、企業の大型投資誘致による産業振興など2期8年の実績をアピールし、「元気な下松をさらに元気に」と市政の前進を強調。「市民生活の安全・安心」を責務とし、「産官民によるまちづくり」の推進で「住みよさを実感できるまちを」とビジョンを訴えた。選挙戦では現職の強みの知名度も生かし支持を広げ、連合山口の推薦も得て支持を固めた。 3選を決めた国井氏は産官民のまちづくりの推進を踏まえ「住みよさ日本一の星降るまち・下松を皆さんと一緒につくりたい」と意気込みを述べた。 井川氏は「市政に民意が届いていない」と地元の停滞を憂う声を背負い、1月に立候補を決心した。「まちの未来のため、市民主役のまちづくりを取り戻したい」と訴え、政党や団体など組織に頼らずに草の根運動で浸透を図ったが、及ばなかった。 当日有権者数は4万5917人(男2万2236、女2万3681)。